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[ 単行本 ]
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青の歴史
・ミシェル・パストゥロー
【筑摩書房】
発売日: 2005-09-22
参考価格: 4,515 円(税込)
販売価格: 4,515 円(税込)
Amazonポイント: 45 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 4,000円〜
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・ミシェル・パストゥロー
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カスタマー平均評価: 4.5
「色」は商品でもあった 「青」という色の意味合いとその重要性を歴史を追う形で解説してあるのだが、いろいろと新鮮な発見があった。
「色」というものは単なる表現の一要素ではない。それをつくり出すために必要な染料がどこで、どのようにつくられ、どれほどの量がどのように伝播したかも重要な点であり、それは時として商品相場を大きく揺るがす要因ともなりえたのだという。つまり「色」の流行は経済要因でもあったのだ。
そしてそれが受け入れられるレベルによってその「色」の意味するものも大きく異なって来る。当然比較文化的な要素も加わり、同じ「青」でもいろいろな意味合いを持つのだ。
単に「青色」だけではなく、「色」全体について新しい視点を与えてくれた本だった。
ただ哀しいかな最初の方の翻訳がいかにもぎこちなくて読みにくい。また、予算の関係もあるのだろうけれど本来ならカラーのはずの図版がほとんど白黒であるために意味するところがわからない。もうちょっとリッチにつくって欲しかったと思う。 青の勝利 色の流行やイメージは、地域、文化、時代によって変わっていく。本書は、青という一つの色に焦点をあてて、
フランスを中心とするヨーロッパにおける「青」の歴史を辿った労作である。すごい情報量だ。
先ず筆者は、色について研究する際注意すべきこと、色の研究を取り巻く問題点を、序論で明確に指摘する。
こうしたしっかりとした問題意識の上に書かれた本書では、青の歴史を絵画だけでなく布の染色、紋章、ステンドグラス、
染料の生産と輸入、製造法、宗教改革が与えた影響、などあらゆる方面から考察している。
青が、ギリシア・ローマでは「蛮族」つまりケルト人、ゲルマン人の色として低い地位にあったのに、
中世にかけて聖母マリアの衣服の色になったり、フランス王家の紋章に使われたりして地位を上げ、
高い地位を占めていた赤と競合する様子を多方面から述べていく。そして、宗教改革により厳格なプロテスタントにとって、
黒が重要な色となるなか青もその列に加えられ、画家にも使用され、近現代において人々が一番好きな色になるまでを明晰に描く。
このように古代から現代(国連、EUの旗やブルージーンズまで)を扱っているが、特に中世期の記述は詳しく、
赤の染色職人と青の染色職人が競合する様子や、色は光(神のもの)か粒子に過ぎないか?といった聖職者達の議論は面白い。
また、フランス国旗の青、白、赤は「自由、平等、博愛」だが、実際はそう単純なものではなかったこともわかり興味深かった。
豊富な傍注と参考文献が付き、論文としてもしっかり書かれている。訳文は所々読みにくいが、原文の仏語が、
いつまでもピリオドが来ないような文章が多いので致し方ないだろう。巻頭にカラー図版つき。
ただ本文中の図版は白黒なので色がわからず、採算が合わず仕方ないのだとは思うが残念であった。 「悪魔の色」が見えない? 青色が、空や水を表現する色として、また癒しや爽やかさなど、青色に対して好意的なイメージを現代人の大半が抱くようになるには、少なからぬ障害があったことを、まず本書で知りました。宗教、芸術、政治、流行、染料の観点から、豊富な図版や逸話と共に紹介した内容は、読みやすく興味深いものがありました。ただし、口絵以外は、色の歴史だけにモノクロなのが残念でした。蛮族が好む色として、古代ローマでは人気のなかった青色が、中世になってステンドグラスや美術工芸の発達にあわせて、聖母マリアやフランス王家を表すカラーとして、認知され、ゲーテの『若きヴェルテルの悩み』に登場する主人公の着る青い燕尾服から、ファッションとして流行し、フランス革命に至っては、三色旗との関連で政治問題と化し、軍服のマリンブルーやジーンズの登場により、青色が大衆化してゆく過程は、一部を除きほとんどがヨーロッパ、とりわけフランスを中心に語られています。中世では、色によって厳格に区別されていた染め物業において、それまで主流だった赤色の染め物師が、画家に、地獄や悪魔を表現する色として、流行の兆しを見せつつあった青色を使わせおとしめようと画策した話などは、面白く思いました。
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[ 単行本 ]
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夜の食国(よるのおすくに)
・吉田 司
【白水社】
発売日: 1987-12
参考価格: 2,625 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,000円〜
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・吉田 司
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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本阿弥行状記
・中野 孝次
【河出書房新社】
発売日: 1992-03
参考価格: 1,733 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 4,000円〜
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・中野 孝次
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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怨念の華
・三好 康弘
【新風舎】
発売日: 2003-12
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,990円〜
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・三好 康弘
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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毛利一族
・古川 薫
【文藝春秋】
発売日: 1997-03
参考価格: 1,529 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,982円〜
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・古川 薫
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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蒙古襲来 (小説 四条金吾)
・池上 義一
【第三文明社】
発売日: 1987-09
参考価格: 1,264 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,980円〜
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・池上 義一
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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諸葛孔明対卑弥呼 (ハルキ・ノベルス)
・町井 登志夫
【角川春樹事務所】
発売日: 2002-10
参考価格: 1,040 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,979円〜
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・町井 登志夫
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カスタマー平均評価: 5
新感覚の孔明 タイトルを見たときは「何だこれは??」と思ったのですが、これが意外と面白いのです。
まず、口も態度も悪い異色な孔明に意表をつかれます。一人称が「俺」。孟達敗死の報に際しては、「しょせんバカを踊らせてうまくやろうとしただけだからな」。卑弥呼も相当いい性格をしています。表面はあくまで穏やかながら、悪魔のように頭がよく冷酷な女。この話は、孔明と卑弥呼が、時代を先取りした大科学者との設定で、彼らが行う作戦はすべてタネ明かしが可能なもの。しかし、当時にあっては人々の目に魔術としか映らない。
この本の見所は倭国内部の描写にもあると思います。作者は、当時の倭には韓国人系の国、中国人系の国、そして土着の縄文人系の国があり、それらが入り乱れ、互いに離合集散を繰り返していたと考えており、真偽のほどはわからないにしても、その様子が非常に生々しく描かれています。
卑弥呼の邪馬台国は縄文人系の国。当時中国人系の奴国と争っていました。そこにやって来たのが魏の使者。孔明に対抗するために卑弥呼を中国に招こうというのです。孔明と卑弥呼の対決のラスト舞台は、有名な空城の計で、孔明がまるで一枚の絵のように悠然と琴を奏でる名シーン。…のはずが、かなり奇抜な演出になっていました。思わず「!?」と目が釘付けになるはずです。
でも、一番心に残ったのも終盤の彼女の言葉です。「殺し合いはいやです。でも人間に生まれてしまったのですよ。私たちは」
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[ 単行本 ]
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桂籠とその他の短篇
・火坂 雅志
【講談社】
発売日: 1998-11
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,980円〜
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・火坂 雅志
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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狼さま―郷を守るニホンオオカミの物語
・戸口 健
【幹書房】
発売日: 2003-02
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,977円〜
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・戸口 健
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カスタマー平均評価: 2
ネジのはずれた物語 著者は埼玉県の奥武蔵地方で樵をしている人物。 本書は、地元に伝わるオオカミ信仰・伝説をもとに、土地の人々とオオカミとの交流を描いた小説。舞台は江戸中期(?)に設定されているが、時代小説などではなく、まったくの幻想小説となっている。 ニホンオオカミの守護、天変地異、夢のお告げなどが入り乱れ、読んでいて良くわからなくなった。 何のために書かれた本なのか。ストーリーも面白くないし。
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[ 単行本 ]
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源平盛衰記
・菊池 寛
【勉誠出版】
発売日: 2004-08
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,941円〜
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・菊池 寛
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カスタマー平均評価: 0
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