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[ 単行本 ]
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喜娘
・梓沢 要
【新人物往来社】
発売日: 1995-12
参考価格: 1,835 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,900円〜
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・梓沢 要
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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初雪の日―銀杏屋敷捕物控 (双葉文庫)
・築山 桂
【双葉社】
発売日: 2006-12
参考価格: 650 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,880円〜
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・築山 桂
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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暗剣殺・奥の細道
・志津 三郎
【光風社出版】
発売日: 1995-10
参考価格: 1,529 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,880円〜
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・志津 三郎
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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死闘 関ケ原―大谷吉継伝
・佐藤 太治 ・ライオンズ・プロ
【ライオンズ石油出版部】
発売日: 1987-08
参考価格: 1,029 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,850円〜
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・佐藤 太治 ・ライオンズ・プロ
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カスタマー平均評価: 4
吉継の小説ではこの本がお気に入りです 表紙のデザイン(吉継のイラスト)がちょっと怖い感じで、
手に取った時にちょっと引き気味になりました。
主人公を大げさなくらいヨイショする小説が多い中、
吉継を出来すぎた人物として持ち上げることなく、
魅力と人柄を上手く描いている点が、
とても好印象な小説でした。
吉継豊後出身説をとっており、
秀吉の家臣になるまでの間は、作者の完全なフィクションですが、
そのあたりのエピソードが凝っていて、結構のめり込めます。
生涯を通じての友人となる湯浅五助との関係や、
石田三成との友情も、内容濃く描写されていて、
読んでいて気持ちが良いです。
友情はしっかりと描かれていますが、
家族との関係の描写が希薄で、
このあたりは今ひとつ物足りなさを感じました。
どうせなら平塚為広との友情も描いて欲しかったというのは
欲張りすぎでしょうか。
吉継主役の小説はいくつか読みましたが、
結構印象に残ったポイントの高い本です。
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[ 単行本 ]
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平安の祈り―源氏物語にみる人生観・死生観
・茂野 初枝
【碧天舎】
発売日: 2003-11
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,800円〜
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・茂野 初枝
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カスタマー平均評価: 5
源氏物語の楽しみかたが増えました☆ 「源氏物語」に宗教面からアプローチした書です。宗教儀礼を細かく採り上げ、原文と訳文を交互に挙げて分析していく形はとても親切です。 視点を変えて読む楽しさを知ることができました。「源氏の不倫の子が天皇になる物語を、どうして帝をはじめ人々が喜んで読んだのであろうか」という作品の成立理由への疑問から、本書のような研究を始められたそうです。 考えてみれば、紙が貴重な時代に貴族のスキャンダルを扱った大作がもてはやされたのは確かに不思議ですから、これをただ楽しめるだけの小説として捉えてはならなかったことに気付かされたのでした。 意味あっての出版だったからこそ、後世まで大切に読み継がれてきたのでしょう。 著者の論は、要するに、末世の救済を願った当時の為政者が文学者に物語を書かせたのではないか、この物語は現世の聖ともいえる人の大作なのではないか、といったことなのですが、この論に辿り着くまでの研究過程をぜひ読んでほしいです。 そうすると、弱い立場であり運命に弄ばれていた女性たちを、物語という形で哀しみから救おうと描かれたのかもしれないというような論説にもより一層納得できると思います。
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[ 単行本 ]
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滅びの音
・富久 豊
【新風舎】
発売日: 2007-08-25
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,799円〜
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・富久 豊
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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平家物語〈巻之8〉 (角川文庫)
・光瀬 龍
【角川書店】
発売日: 1990-04
参考価格: 398 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,788円〜
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・光瀬 龍
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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元禄いわし侍
・長辻 象平
【講談社】
発売日: 2005-03
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,767円〜
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・長辻 象平
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カスタマー平均評価: 5
オリジナルな元禄時代小説 元禄時代をオリジナルな角度から切りとった時代小説です。
作者の初の小説『忠臣蔵釣客伝』でも触れられていましたが、元禄年間は、鰯の豊漁が続き、食用はもちろん、油、肥料にもなりました。そのため、安価な照明を庶民も手に入れ夜なべ仕事が可能になり、また、綿花の栽培が盛んになるなど、多大な波及効果をもたらしました。このような鰯トリヴィアに満ち満ちています。
また、元禄は、「生類憐れみの令」の時代でもあります。「犬医者」の地位が格段に高く、庶民は係わり合いを恐れ、かえってそれ以前よりも野良犬が飢えてしまい、見世物小屋の蛇使いは失業する、等の「生類憐れみの令」トリヴィアも充実しています。
そして、元禄といえば、何と言っても忠臣蔵。主人公半九郎が友人となる吉田沢右衛門が四十七士の1人。赤穂浪士の討ち入りをめぐっての駆け引きもまた見所の1つです。 面白い!!! 寝不足が怖くて、一晩で読み切りたい衝動を抑えて、二晩で読みました。
鰯や鰯漁、生類憐れみの令等についての情報も興味深いのですが、
さまざまな登場人物がとても魅力的です。毎月何冊も本を読みますが、
こんな面白い小説は、久しぶり。絶対お勧めです。 着目点が面白い新しい歴史小説 ◆著者は魚類生態学を専攻し、釣魚史研究家として有名な人であ る。 この本でも江戸時代の鰯漁、鰯の流通、鰯の経済効果について多く の記述がなされている。 主な登場人物は3人の侍である。津軽藩浪人・笹森半九郎、 深川佐賀町の鰯問屋・武蔵屋の用心棒をしている。住まいは深川 諸町。 ある日、武蔵屋の干鰯置き場に現れた一人の浪人が、地面にこぼ れていた干鰯を拾って 食べようとしているところを武蔵屋の男衆が見咎め、懲らしめる。 この浪人は吉田沢右衛門と名乗るが、生国は明かさない。 ◆時は元禄、「生類憐れみの令」のため、犬には逆らえない町民達で ある。 武蔵屋の干鰯置き場にも時として犬が迷い込むが、叩き出すわけに も行かない。 そこで男衆達が犬に近づき、一人の脛を犬が噛み付くのを待って、 犬を外に引きずり出すのである。 ◆もう一人、不思議な犬を使う弘前藩の忍び・浪岡蔵人は、断絶と なった赤穂浅野家の家臣たちの動きを探り、 討ち入りを牽制するため江戸に入っている。 この3人の侍たちが町人と交わりながら暮らしていく中で、町人の生 活を体験していく。 長屋に住む謎めいた女・おみの、武蔵屋の女主人・以登という二人 の女の存在も この小説では欠かせない存在。 生物学者の視点をところどころに織り込まれており、興味深い小説 である。
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[ 単行本 ]
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散華 土方歳三
・萩尾 農
【新人物往来社】
発売日: 1989-04
参考価格: 1,937 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,690円〜
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・萩尾 農
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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大欲―小説河村瑞賢
・峯崎 淳
【講談社】
発売日: 2001-12
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,634円〜
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・峯崎 淳
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カスタマー平均評価: 4
治水や東北航路建設に功績のあった江戸時代の賢人伝 何の前知識なしに読んでみて、江戸時代の一町人に過ぎなかった河村瑞賢が、大火の後の江戸復興や町づくり、大阪淀川の治水工事、東北からコメを輸送するための西回りおよび東回りの航路建設などに多大の業績を上げたことを知り驚きを禁じえない。祖父は武士とはいえ、百姓生まれの子供が十三歳で江戸に養子に出され、車力から始めて手配士、請負などをやりながら独学で次第に力を蓄え、ついには老中や大老など幕閣の要人から直接重要な依頼を受けるほどまでに実力をつけて行ったさまは、身分制度の厳しい江戸時代であっても町人の世界は実力の世界であったことを教えており、現代と比較しても興味深い。2003年2月の時点でたまたま東京と大阪の二都市において、「河村瑞賢展」が開かれていることは、彼の業!績!!が現代においても役に立ちかつ評価されている証拠である。江戸時代の治水や運送、銀山での発掘、街づくりなどに関心のある読者にはお薦め出来る好著である。
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