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アシモフロボット集大成
アシモフのロボットもの31編を集めた短編集です．「ロボットの時代」と「われはロボット」を包含しています．
それぞれ扱うテーマごとに，6つに分類されており（非ヒト型ロボットたち/動かないロボットたち/金属のロボットたち/ヒト型ロボットたち/パウエルとドノヴァン/スーザン・キャルヴィン/二つの頂点），アシモフロボットの集大成です．
短編集なのですが，共通の登場人物も多く，だいたい時系列に並んでいるので，ロボット史という大きな流れの中のエピソードとして読めます．最後の「二つの頂点」を除けばせいぜい百年ほどの期間ですが，その間，ロボットを含む科学技術はめざましい発展を遂げます．
いま，現実には，愛玩用ロボットがいて，今後汎用ロボットができるのかなというあたりですが，さて，アシモフが「予言」したようにロボット産業は発展していくのでしょうか．
タイトル通り
アシモフのロボット短編が全収録。その価値がわかる人は買いましょう。

また本作品は年代順、発表順ではなく、「ヒト型ロボットたち」「スーザン・キャルヴィン」等のカテゴリで章分けされています。

東南アジアの民族、歴史、文化が織り成すマンダラ
これまで「身体にやさしいインド」や「スパイスの冒険」「図説 インド神秘事典」などでその博学多識ぶりを発揮してきた著者が取り組んだ初のフィクション。

今まで貯えてきた、民族文化、歴史、食べ物、神話、精神世界、格闘技、ありとあらゆるジャンルの知識を惜しみなく動員して書かれた物語です。あまりの博識にどこまでかフィクションでどこまでか真実かわからなくなるかも？！

物語として面白いだけでなく、これを読むだけで、カンボジアやタイの歴史から文化・宗教が立体的に把握することもできてしまいます。伊藤武ファンはもちろん、広く一般におすすめできる本です。
主人公のガンテツは、多分に著者の分身のようです。