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[ 単行本 ]
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孤闘―立花宗茂
・上田 秀人
【中央公論新社】
発売日: 2009-05
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,568円〜
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・上田 秀人
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カスタマー平均評価: 5
立花宗茂を大河ドラマ主人公に 宝島社の「この文庫書き下ろし時代小説がすごい!」でチャンピオンに輝いた上田さんの第一作ということで、早速、発売日に購入しました。いままでの時代小説とは異なりますが、歴史巨編もすばらしいと思いました。妻や家来との諍(いさか)いにめげず、損得なしに筋を通した立花宗茂の人生に興味を持ちました。上田さんのあとがきからも、その魅力が伝わってきます。NHKの大河ドラマでは直江兼続をとりあげていますが、いつの日か、九州統一、朝鮮の役、関ヶ原にもかかわった立花宗茂を是非、主人公にしてもらいたいと思います
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[ 単行本 ]
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毛利は残った
・近衛 龍春
【毎日新聞社】
発売日: 2009-06-19
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
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・近衛 龍春
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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美女いくさ
・諸田 玲子
【中央公論新社】
発売日: 2008-09
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,350円〜
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・諸田 玲子
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カスタマー平均評価: 4.5
女天下人の伝記小説 読売の読書欄に,磯田道史氏が書評を書いて曰く,'戦国最大の勝利者は、信長・秀吉・家康ではない.この国の支配者を自分の子孫で埋め尽くす,という意味でいえば,別に,女の天下人がいる.本書の主人公・小督(おごう)である'. 仰天して早速読んだ.小督は浅井三姉妹の下の子で,長姉は後の淀殿である.この作品は小督十歳 (1582) に始まる約30年間を描く.この間小督は三回の結婚を重ねるが,次第に正気を失ってゆく養父秀吉を見るにつけ豊臣家にいたたまれなくなり,秀吉の娘として徳川家に嫁し,秀忠の 6 歳年上の正室になってやっと心の安定を得るまでの心理描写は説得的で見事である.この後に関が原の戦,大坂の陣と小督にとってはむごい動きが起こるが,そこは信長の姪だけあって,腹を括ってひたすら徳川家のために子を生み続ける.そうして遂には娘の和子が後水尾天皇の中宮として入内するに至る.それでも小督は十歳の時に住んでいた安濃津 (今の津) の伊勢湾の眺めが忘れられない... でこの長い作品は終る.私は充分堪能した.ただし,この時代が血なまぐさい戦の連続にも拘らず,日本文化史の一つの頂点だったことにも少し作者の眼が向いてくれれば,物語は一段と充実したろうに,とも思う.ないものねだりかも知れない.推薦. "いくさ"を無くす事が女の最大の"いくさ" 読売新聞の夕刊に連載されていたものを単行本化したもの。戦国時代で最も有名な三姉妹の三女"小督"の波乱の生涯を時代の変遷と共に綴ったもの。
小督は姉のお茶々(=淀の君)と比べると地味な印象があるが、考えて見れば信長の姪として生まれ、二度の結婚の後、秀吉の庇護の下に置かれ(作中では愛妾の位置付け)、最後は徳川二代将軍秀忠の正妻となり、お福との角逐はあるが大奥でも権勢を振るう。これ程劇的な生涯を送った女性も珍しい。物語は男達の戦いと共に進行するが、作者の狙いは当然ながら女性から見た時の"いくさ"である。これは武将である夫への励ましであり、祈りであり、変らぬ忠誠心である。他の女性との競争もあるし、我が子の将来を案じる親心もある。また、落城、別離、気の進まぬ輿入れに耐えるのも"いくさ"である。小督はイメージとは異なり、お茶々に負けない程の活発で芯の強い女性として描かれる。嵐の伊勢湾脱出劇がその象徴。優しさと強さを兼ね備えた理想的な女性である。夫との絆の象徴として、夜の生活も濃密に描かれる。そして最大の"いくさ"は"いくさ"を無くす事である。題名に合わせ、ガラシャ夫人も彩りを添える。
そしてハイライトは、大坂の陣。淀の君の説得に行くのは三姉妹の次女"お初"(常高院)。方や豊臣の代表、方や徳川の代表。そして小督はひたすら祈る。三姉妹の立場を極限にまで分けた運命の皮肉を、作者は意外な程冷徹に描く。ここでは家康に対して負けを覚悟で闘った淀の君の悲壮感と覚悟が印象的。これを家康に対する淀の君の愛憎と捉えるのは、流石に無理だろう。"いくさ"の終焉を願った小督が、我が子に"尽きぬ争いの種"を見るラストも効いている。戦国の女性に対する新たな光を当てた意欲作。
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[ 単行本 ]
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日本の誇る侍たち―いまよみがえる日本の精神(こころ) 名もなき人々の気概と人情
・郡 順史
【大吼出版】
発売日: 2003-11
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 通常6〜9日以内に発送 )
中古価格: 1,889円〜
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・郡 順史
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カスタマー平均評価: 0
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[ − ]
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遊撃隊始末
・中村 彰彦
【文藝春秋】
発売日: 1993-05
参考価格: 2,039 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,877円〜
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・中村 彰彦
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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落日の宴―勘定奉行川路聖謨 (講談社文庫)
・吉村 昭
【講談社】
発売日: 1999-04
参考価格: 790 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,866円〜
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・吉村 昭
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カスタマー平均評価: 4.5
ロシアとの外交に力を尽くした賢臣の姿 幕末、アメリカやイギリスに続いて、ロシアと国交を開くこととなった。その交渉にあたった幕府の官僚、川路聖謨にスポットライトを当て、その生涯を描く。
ロシアの使節プチャーチンと渡り合うが、そこで大地震に見舞われ、ロシアの船は難破してしまう。その真価が問われる災害時にあって、その能力を最大限に活かし、また誠実な人柄で苦難に当たっていく。
吉村昭の作品を読むと、どんな苦境であっても、自分も与えられた課題や困難に立ち向かおうという強い意志がわいてくる。 幕末でも、素晴らしい人がいたんだ 幕末では薩長を始めとする倒幕軍の英雄がカッコヨク描かれている作品が多いですが、幕府にも素晴らしい人たちがいたことを感じさせてくれる作品です。勝海舟くらいしか思いつきませんでしたが、川路聖謨という人を初めて知り、明治日本は旧幕官僚の努力抜きでは成り立たないのでは、という気がしました。最期は自決という形で終ります。忠誠心の強い清廉かつ優秀な官僚だったとつくづく思います。
幕府側のエリートの話 幕末の話だと、どうも幕府側の侍はあまりよくかかれていない。 そういう中、こういう人物もいたのだと、関心した。 日本の外交官僚エリートの元祖といえよう、川路聖謨。 吉村作品のなかで、このドラマチックな回転の速いテンポで 物語が進んでいき、早足の川路聖謨の生き様を感じ取れる。幕末の地震で、ロシア戦艦が崩壊する描写はリアリティにとんでいます。 映画化かドラマにでもなりそうな作品デアル。
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[ 文庫 ]
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剣豪将軍義輝〈下〉流星ノ太刀 (徳間文庫)
・宮本 昌孝
【徳間書店】
発売日: 2000-03
参考価格: 720 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,875円〜
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・宮本 昌孝
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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覇王不比等〈第3部〉日本誕生 (黒須紀一郎伝奇小説)
・黒須 紀一郎
【作品社】
発売日: 2002-04
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,868円〜
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・黒須 紀一郎
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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お上にたてつき候―近江商人たちの熱き闘い
・丹波 元
【PHP研究所】
発売日: 1998-04
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,871円〜
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・丹波 元
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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斗満(トマム)の河―関寛斎伝
・乾 浩
【新人物往来社】
発売日: 2008-08
参考価格: 2,520 円(税込)
販売価格: 2,520 円(税込)
Amazonポイント: 25 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,853円〜
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・乾 浩
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カスタマー平均評価: 5
「医は仁なり」を生涯つらぬいた明治の赤ヒゲ北海道開拓記 最初は硬い小説だと思って読んでいたら、いつの間にか引き込まれていた。資料の読みが難しかったが、読み続けていたらついつい夢中になり、自分が関寛斎になったようであった。本の前半の箇所、「医は仁なり」を信条に、貧しい患者たちに愛の手を差し伸べるところでは思わず涙した。まるで明治の赤ヒゲのような医者だったからだ。そして、本の後半は、その赤ヒゲが酷寒の北海道を開拓する苦闘の数々が克明に描かれていた。しかも、貧困な人たちに食糧を与えるためにである。また開拓の傍ら、貧しい開拓農民やアイヌたちに無料で医療奉仕をするというのが凄くて読み応えがある。小説の世界のことだと思ったら実在の人だとわかり、よけい驚いた。レビューの評判をみて購入したが、期待を裏切らないすばらしい伝記小説であった。結末が哀れであったが、読後感はとてもよく、温かいものが残り心が満たされた。 歴史小説を舞台にした現代へのメッセージ。 歴史小説を舞台に、現代社会へのメッセージにあふれた作品である。第二の人生に全力をかけて打ち込む主人公関寛斎、その姿は伊能忠敬同様に、これから高齢者となっていく団塊の世代の励みになるだろう。同じように、地位や金に執着しない、信念を持った「医者」としての第一の人生はこれから仕事を始めようと考える若者にも感銘を与えるだろう。仕事をする大人ならば一度は目を通して欲しい一冊だ。また、北海道の自然のリアルで細やかな描写からは、著者自身の北海道への深い愛情が感じられ、思わず舞台となった地を訪れてみたくなる。 関寛斎という人物を描ききった作品です。 本文中に実際の史料が引用され、著者の取材・研究の積み重ねを感じることができました。
寛斎は九十九里の貧しい村に生まれ、佐倉順天堂で医術を学び、徳島藩の藩医にまでなった人物です。彼は医者として貧しい人々を無料で診察し、70歳を過ぎてから北海道の開拓に乗り出し、アイヌの人々や小作人を見下さずに力を合わせて原野を切り開きました。
医者としても、開拓者としても、彼は子供時代から築き上げていった信念に基づいて情熱的に、高潔に行動しました。しかしそれゆえに、彼の息子たちはそれを理解しきれなかったのだと思うと、切ないものです。それは、現代においても同じことなのでしょう。
とにかく、読み応えは十分にある、重厚な作品です。 人生のスタントに立つ方々は是非一読を。 斗満の河・関寛斎伝は作者が数年来、丁寧に資料を集め構想をねった歴史小説の素晴らしい力作。
関寛斎は幕末、佐倉の順天堂に学び、さらに長崎でポンペに学んだ当時、第一流の医者。
ポンペの「医師にとって、貧富・上下の差別はなく、ただ病人があるだけだ」という教えに従い、徳島で40年間医院を経営した時は、三分の二の患者を無料で診療したとのことである。
七十歳をすぎてからの10年間、「医食同源」の立場から人々に十分な食料を供給するため、全財産を投じて息子と共に北海道の開拓にあたり、かたわらアイヌの人々の治療を無料でおこなった。「善く生きるための意味」を私達に身をもって示してくれる人物である。
多くの人におすすめしたい作品だが、特に人生のスタントに立つ若い方々と、第二の人生のスタントに立っている年輩の方々には、是非一読をおすすめしたい。
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