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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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フューチャーマチック
・ウィリアム ギブスン
【角川書店】
発売日: 2000-05
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,514円〜
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・ウィリアム ギブスン ・William Gibson
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カスタマー平均評価: 3.5
主題に比べてその内容が軽すぎるんじゃ... スプロール3部作と呼ばれる、80年代にサイバー・パンクと言う概念を確立した時の作品を読んだときは、そこに描かれるイメージ、世界観、そしてセンスに衝撃を受けないまでも、強い影響は受けたものでした。それは例えば、ハッカー、ハッキング・シーンにに始めて持ち込まれたストーリーやドラマ、脳とネット空間を直結する攻殻機動隊で視覚化されているようなイメージだったり、千葉シティやサラリ・マンといった独特な日本語センスだったり、国際感覚だったり。
新3部作にも同様な要素は盛り込まれていて、それはレイ・トーエイ=麗投影というヴァーチャル・アイドルの当て字感覚だったり、大震災後のサンフランでの廃墟的建築と、サイバー・スペースに再現された九竜城砦的な電子城砦の建築的対比、そしてLA、SF、東京、サイバー・スペースの空間的広がりを持つ舞台設定だったり。
でも、悲しいかな最初の3部作ほどの影響は受けないわけですね、作品としてダメなのではなく、現実が小説に限りなく近づきつつあるから。現実が小説に近づくにつれ、新鮮味や空想的な驚きも少なくなりますね。
今回の最終巻も前3部作同様の構成、今回に続く前2作の登場人物を交えながら、各地で群像劇的に展開するストーリーが1箇所に収斂し、melting potと化しながら物語の結末に向けてストーリーの混乱に秩序をもたらしていく構成。
前3部作とは異なり、新3部作は各話毎に主軸となる世界観やテーマがあります。例えば、
ヴァーチャル・ライト:大震災後の世界(サンフラン)と廃墟建築
あいどる:ヴァーチャル・アイドル(仮想人格)と人間との結婚
この要素を孕みながら3作目では歴史の変革を描くわけですが、正直なところ竜頭蛇尾です。話が面白くないわけじゃない。ただ、主題に比べてその内容が軽すぎて、内容が伴っていません。もっと違う意味で主題を設けておけばよかったのにね。 とうとうケリをつけたか? 「ニューロマンサー」が提示したビジョンのうちコンピュータの自意識と「世界の記述」という問題はスターリングとの共著「ディファレンス・エンジン」にて一つの完成された姿として現前した。「ニューロマンサー」の中でもう1つ暗示的に提示された問題、それは電脳空間と現実世界を繋ぐことだった。ふたつの世界が互いが互いを記述し合う関係性として構築された「ディファレンス・エンジン」がすくい取ることができなかったのはその部分だ。記述し合いながらも交わることのない両者。ニューロマンサーの「冬寂」と「燃ゆる柴」の関係の双対が、ヴァーチャルライト三部作で語られようとするテーマだということが、完結編に至って明らかになったように思われる。 A nice read This is Gibson's latest book and it is worth reading, though the mood is far from the gritty scenery of Nueromancer. In this book, we return to the bridge in San Fran and two of Gibson's former characters. The story takes some time to get moving, and to be understandable, but when it does move it pulls us right along with it. As usual, there are several unique characters, great settings and crisp action. The ending is a little too happy for my tastes, which is why I give it a 4, but this book is definitely worth reading. Hey, it's Gibson.
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[ 新書 ]
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左手をつないで
・高里 椎奈
【講談社】
発売日: 2004-10-07
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,512円〜
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・高里 椎奈
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カスタマー平均評価: 3.5
まとめ 『お伽話のように』『それでも君が』につづく「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズの第3作。最終巻であり、すべての謎が明らかになる。
6本の話が収められている。いずれも前2作を引き継ぎ、種明かしをしたり、結末を付けたりといったものである。あいだをおかず、つづけて3冊を読むようにしたい。
物語としては、まとまった良かったという感想が浮かぶ一方で、不満も残る。無理に結末を付けなくても良かったのではと。
説明不足で分かりづらく、読者にたいして不親切な作家だとも思った。 終わりから始まりへ。 沢山の謎に包まれたドルチェ・ヴィスタシリーズの最終刊です。 今回も現実味があり、それでいて少し現実から距離を置いた短編5話+1話が収録されています。 読み終わるとフッと寂しく、でも仄かに温かい気持ちになりました。 短編集ですし、どの話から読んでも楽しめます。 ですが1・2巻を読了後に、並んでいる順に読んでいくことをお勧めします。 ぜひ、甘い景色の終わりと始まりを見届けてください。
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[ 単行本 ]
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スプーの日記3 地下鉄の精霊
・なかひら まい
【トランスビュー】
発売日: 2008-01-08
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 500円〜
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・なかひら まい ・なかひら まい
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カスタマー平均評価: 5
母子でファンです?♪ 去年5歳だった娘と1巻から読み始めて、
2人でファンタジーの世界を楽しませてもらいました?♪
日記形式なので、3?4日分くらいずつ読み進め
娘にも無理なくストーリーを追えたようでした。
スプーの心理描写がとても分かりやすくて
自分にも、大切なものを改めて再確認させてもらえるような
ステキな内容です!!
娘共々、続きが出版されるのを心待ちにしてます♪ 全巻本棚に入れときます 「ダークサイドに落ちるか落ちないか」それは結局のところ、
我々の気持ち次第なのですね。
読む人、読む時によって、色々なメッセージを拾える本。
ファンタジーって、そういうものでした。 読みました! 期待以上の面白い展開でした。意外性たっぷり。今回も買ってよかったです。
そうくるか、という驚きがいくつもあって一気に読んでしまった。
少しずつ大事に読もうと思ってたのに。
1が出た時からファンですが、不思議なイラストと魅力的な文章で異次元に浮遊させられる感じです。
でも、実は異次元じゃないような……。
あまりに奥深くて、ただのファンタジーとは言えないです。
時々読み返して、スプーの世界を味わってます。
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[ 大型本 ]
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宝石の歌―オーパ、オーパ!!コスタリカ篇スリランカ篇
・開高 健 ・高橋 昇
【集英社】
発売日: 1987-11
参考価格: 2,936 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,500円〜
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・開高 健 ・高橋 昇
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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世界海の秘録 (庄司浅水ノンフィクション著作集)
・庄司 浅水
【三修社】
発売日: 1987-12
参考価格: 2,415 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,800円〜
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・庄司 浅水
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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ホースクランの復讐 (サンリオSF文庫―ホースクラン)
・ロバート アダムス
【サンリオ】
発売日: 1987-06
参考価格: 504 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,500円〜
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・ロバート アダムス
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カスタマー平均評価: 0
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[ ハードカバー ]
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黒十字サナトリウム
・中里 友香
【徳間書店】
発売日: 2008-09-17
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,500円〜
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・中里 友香
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カスタマー平均評価: 5
とても良かった この作品はハイレベルです。難しいという意味じゃありません。
正直、ここまで表現力のある作家さんは、個人的になかなかいきあたりません。。
「吸血鬼」のような空想世界の存在をテーマにしていながら、緻密な情景描写、間接的な心理描写など縦横無尽の表現力で、あたかもリアルに体験しているような錯覚さえ覚えます。
吸血鬼だから、空想だからという強引さは一切感じませんでした。
作者さんの視点が、こだわりや信念によって固定されていないのか、とにかく痛快に言葉が綴られていきます。
ネタばれになるので具体的に言えないのがもどかしいですが、章によっては想像力だけで構築されたとは思えないくらいのリアリティを体験しました。このリアリティから感じたのは、文章力だけではなし得ない、作者さんの人間としての体験の幅広さのようなもの、またそれらの体験によって習得した人間心理の熟知感のようなものです。それが底流にあり、さらにセンスのよい、時にアバンギャルドに感じるくらいの言葉の使い方と相まって、説得力あるリアリティ世界の実現に繋がっている、そんな気がしました。
時には陰鬱な寒々しい町、時には雨のそぼ降る郊外、そして雪深い村など・・様々なシーンで、「あ、過去にこれに似た体験してるかも」と思ってしまうほど、その場の臨場感に浸れ、大げさにいえば文章表現の新たな可能性・・を感じましたね。
なお、吸血鬼のエンターテイメントというとハリウッド映画のようなアクション気味のものを想像しがちですが、この作品はちょっと方向性が違います。しっとりとした世界感の中で展開していき、それでいてドキドキ感も十分に盛り込まれ、ただ読むだけで十分に楽しめました。。 ミステリーまたは吸血鬼好きにおすすめです 初めの1/3は難しくてなかなか進みませんでしたが途中からはぐいぐい引き込まれていきました。 細かい歴史背景、キリスト教、哲学、伝説をうまく組み合わせています。 作家自身が哲学専攻、アメリカへの留学経験もあることからかちょっとソフィーの世界を思い出すような哲学をところどころに織り込んでいます。 キリスト教のことなどかなりリサーチして書いているのかありきたりの吸血鬼のお話ではなくかなり深いお話に仕上がっています。
SF好きによりはミステリー、吸血鬼、美少年好きの方にお勧めです。 SFらしくはないけど、面白く独特の文体も美しい この作品がなぜ「SF」で新人賞をとったのか、ずっと不思議に思いながら読んでいると、最後の最後で、あっと言わされてしまいました。
あんなにヒントが出ていてどこかで気づくはずだったのに、と悔しいくらいです。
逆にいえば、最後までの内容は「SF」らしくありません。宇宙が出てくるわけでも、科学を駆使しているわけでもないし…。
しかも、2段組で漢字多くてとっつきにくそう…なんですが、話は面白くてぐいぐいと引っ張られるように読めます。色んな登場人物の視点から話が進んで、短編集みたいなつくり。最後にその短編がびしっと結末に繋がります。2回読むと伏線がいっぱいあって、ああそうかそうかと思いました。
特筆すべきはなんといっても独特な文章の美しさ。「稲光がまたたくみたいな美しい恐怖」とか、普通言わないけど、確かに稲光って綺麗だけど怖くもあるなあ、と納得しちゃいます。また、後半で鏡屋が「クリスタルグラスアイスムーン」という鏡を作るのですが、この場面は全体が詩みたいに美しい!
久しぶりに文章も楽しめる本だなと思いました。
長編好き、萩尾望都好きには特にオススメです。SF好きのヒトは推理小説のようにオチを探しながら読むのも楽しめると思います。
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[ 単行本 ]
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ネル (想像力の文学)
・遠藤徹
【早川書房】
発売日: 2009-05-08
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,500円〜
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・遠藤徹
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カスタマー平均評価: 5
物語の極限へと挑む物語― 早川書房の新レーベル『想像力の文学』―
最新刊は衝撃作『姉飼』をはじめ、『くくしがるば』、
川端賞候補にもなった『麝香猫』などで知られる著者によるダーク・ファンタジー。
世界の果てにある小さな家で、
両親と幸福に過ごしていた少年ネルが
虚無の女王に囚われた両親を救うための旅へと出かける。
山よりも大きな巨人
主人公の親友である話す桃
―といった普通のファンタジーの要素と
物語の中の物語の中の物語の中の物語・・・
と幾重にも入れ子構造になり
それらがやがて相互に作用しあう複雑な構成、
それに上下二段書き、500ページを超える長大さがあいまって
読者は混乱・困惑の渦へ飲み込まれます。
本筋であるネルをめぐる物語はもちろんのこと
作中の物語はどれもとても面白いのですが
とりわけ印象深かったのは
戦争大臣とその殺し屋ラオの物語
そして、ネーミングが思わせぶりな悪の帝国マーソメリカ
できることなら、この部分だけ独立して出版してほしいほど☆☆。
われわれの想像力と物語観(そして忍耐力?)に
真正面から挑戦状を叩きつける本作。
剛速球を真正面から受け止めるような覚悟を持って
楽しんでいただければ―と思います
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[ 文庫 ]
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デューン 砂丘の大聖堂〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)
・フランク ハーバート
【早川書房】
発売日: 1987-02
参考価格: 441 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,500円〜
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・フランク ハーバート
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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薩摩が背いた!―新幕末サバイバル戦記 (コスモノベルス)
・机 宙人
【コスミックインターナショナル】
発売日: 1998-01
参考価格: 800 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,500円〜
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・机 宙人
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カスタマー平均評価: 0
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