|
[ 大型本 ]
|
もののけ化石の物語
・葛城 稜
【新紀元社】
発売日: 2002-11
参考価格: 2,520 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,612円〜
|
・葛城 稜 ・高田 美苗
|
カスタマー平均評価: 5
実在するかと思うほど 言い伝えられてきた伝説のもののけ達が実際に存在していた時期があり、 これらの化石が存在するのかと思うほどの文章と細密な絵が印象的です。 いないだろうなぁと思うものたちがいたらいいなぁって思える人には特にお勧めです。
|
|
[ 文庫 ]
|
孤島の鬼 (角川ホラー文庫)
・江戸川 乱歩
【角川書店】
発売日: 2000-12
参考価格: 820 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,609円〜
|
・江戸川 乱歩
|
カスタマー平均評価: 5
説明不要 ドグラ・マグラ、黒死館殺人事件、虚無への供物、そして本書「孤島の鬼」。日本ミステリーの金字塔ともいうべき作品群です。これ以上何を望めというのでしょうか。じっくりじっくり時間をかけて読んで頂きたいと思います。今は簡単に手に入るからいいですね・・・。 未読の方は、まずは挿絵無しで読んで欲しいとおもう 現在、乱歩の決定的作品と断言できる「孤島の鬼」を読もうとすれば春陽堂、創元推理、角川ホラー辺りの文庫を手に取るのが一般的だと思います。これらの文庫のうち、創元推理にはこの作品が雑誌「新青年」に初出の際に併載された竹中英太郎氏の挿絵が付けられていて、それが大変価値あるものとなっています。(このレビューは角川ホラー文庫です。)
ですが、初めてこの作品と接するうえで、英太郎の挿絵が規定してくるイメージがむしろ読み手各々の自由なイマジネーションを制限してしまう事もありうると思う。逆に言えばそれだけ英太郎には彼独特の完結した世界観があり、無論それが凄いとも云えるのですが、必ずしも作品から受けるイメージは1つではない。日本の古典的な世界観からの影響が色濃い英太郎の世界は、現在では一昔前の史料を眺めるような風情もあり、必ずしも現在の我々のイマジネーションと一致するわけではないと思います。
この角川ホラーですと紙質もいいですし、印刷された文字も紙からぼわっと浮き出たように眺められ、恐怖感を煽ります。未読の方には上記の理由で春陽堂かこちらで初めて接していただいてはどうか、と思います。妖気に満ちた英太郎の挿絵は、再読の時に創元推理で(こちらも忘れず)眺めてみて欲しいと思います。
挿絵ひとつでこれだけ神経質にならざるをえないほど、この作品には圧倒的なスケールと、読み手をことごとく刺激するだろう豊かで完結した世界ができているのです。 江戸川乱歩の傑作 恋人を殺され、その真相を探る青年の物語ですが、ミステリーというよりはファンタジーの世界です。
江戸川乱歩ならではのおどろおどろしい雰囲気と、息もつかせぬストーリー展開に惹きつけられて一気に読みました。
島で出会う不思議な少女と、死んだ恋人とのつながり。
主人公の「私」を助け、終始力を貸してくれる年上の青年諸戸の愛情。
殺人、謎解き、迷路。
いくつもの糸が織りなされて出来上がった極彩色の作品というところでしょうか。
突っ込み所も多いけれど、やっぱり面白いものは面白いのです。 無題 これを小学生の時に読んでいたらろくな人間にならなかっただろう。それほどこの本には衝撃を受けました。カップリングの湖畔亭事件も変態チックでおもしろいですよ。 最高傑作 長篇は兎角破綻しがちな乱歩作品の中にあって、この作品は、その完成度の高さで群を抜いている。同性愛、奇形児、孤島、と乱歩作品に繰り返し現れるモチーフもてんこもり。
|
|
[ 単行本 ]
|
ほしのはじまり―決定版 星新一ショートショート
・星 新一
【角川書店】
発売日: 2007-12
参考価格: 2,625 円(税込)
販売価格: 2,625 円(税込)
Amazonポイント: 26 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,607円〜
|
・星 新一
|
カスタマー平均評価: 4
星新一を新しいものとして読めてしまう現在って実は不幸なのかもしれない 中学生のころ愛読した星新一を今回30年ぶりに再読した。あのころの自分にすぅーっと戻ったような不思議な感覚。30年も前の文学作品を読めば、普通は、その時代背景、悪く言えば古臭さをどうしても客観的に捉えてしまうものだけど(それが面白くて読む場合が多いわけだけど)、星新一の場合、読後感が当時のまま、のような気がするのだ。これは作者の「時事風俗は書かない、固有名詞は書かない、性や殺人は描写しない、などの自己規制」によるものだとは思うけど、普遍性ってのとはちょっと違う気がする。時代を超えて生き続ける「古典」っていうのとは違って、冷凍人間とかタイムトラベルといったSF的なメタファーがしっくりくる、つまり、過去のものが過去と認識することなしに現在に再現される、といったような奇妙な読後感。
それと関係するのかもしれないけど、SFがいま流行らないのって、もう未来に希望が持てない、現在の延長線上以外の未来ってものを想像出来ないからだよね。星新一のころって、シニカルではあっても、未来(SF)が寓話に成りえた時代であってさ。今は生臭い現実の延長線上にしか未来は想定出来なくって。星新一を新しいものとして読めてしまう現在って実は不幸なのかもしれない。あの1970年代でSF(未来)が実は終わってしまったのかもしれないと思えてしまう現在を生きる僕たちを、星新一が今生きていたらどう描くだろうか。
しかし、星新一の作品は、レトリックはゼロで(ゼロというレトリックという言い方も出来るけど)、徹底してプロットってのがすごくて、それが反文学としてのSFだったわけだけど、未来も文学もあの時代で一旦終わっちゃったのかなぁって気がする。個々には「証人」のように、その後ビデオが普及した今では成立しないプロットもあるけど、「流行の鞄」なんて、恩田陸の「ドミノ」を思わせる。クールな作風は今の時代と親和性があるのかもな。
|
|
[ 文庫 ]
|
プリンセス奪還―トウキョウ・バトル・フリークス (ソノラマ文庫)
・牧野 修
【朝日ソノラマ】
発売日: 1995-02
参考価格: 509 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,606円〜
|
・牧野 修
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本 ]
|
剣嵐の大地〈1〉 (氷と炎の歌 (3))
・ジョージ・R.R. マーティン
【早川書房】
発売日: 2006-11
参考価格: 2,940 円(税込)
販売価格: 2,940 円(税込)
Amazonポイント: 29 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,607円〜
|
・ジョージ・R.R. マーティン ・George R.R. Martin
|
カスタマー平均評価: 5
驚愕の連続 第二巻の解説で、訳者が、第三巻について、「どんなスレた読者でも驚くことうけあい」と書いていましたが、驚くなんてものではない、驚愕の連続にただただ唖然と読み進みました。
もちろん、第二巻まで読んでいる人なら、読まずにいられないでしょうから余計なことはこれ以上書きません。
|
|
[ 単行本 ]
|
紅薔薇伝説
・橘 英一
【鳳文社】
発売日: 2003-01
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,600円〜
|
・橘 英一
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本 ]
|
リトル、ビッグ〈1〉 (文学の冒険シリーズ)
・ジョン クロウリー
【国書刊行会】
発売日: 1997-07
参考価格: 2,730 円(税込)
販売価格: 2,730 円(税込)
Amazonポイント: 27 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,600円〜
|
・ジョン クロウリー ・John Crowley
|
カスタマー平均評価: 4
謎めいた虚構 謎が謎のまま残され、踏ん切りのつかないまま読み進め、結局あの謎は何だったのか確かな答えがわからぬまま物語が終わってしまう。このエニグマティックさはスモーキーが奇妙奇天烈な場所―エッジウッドに辿り着いてから始まるが、そこから我々もまるでそのエッジウッドの中で迷子になってしまい、一体何が起こっているのか把握できずに頭を抱えながら彷徨い歩いているような気がしてくる。
本書はこのように謎めいているが、同時に謎で塗り固められた虚構として捉えることができ、虚構についてのある種の文学理論を提示しているのかもしれない。例えばエッジウッドの住人たちは運命が定まっている。いつ生まれ、いつ死ぬかが予め定まっているのだ。このことは始まりがあって終わりがあるという虚構の図式とピッタリ一致する。オーベロンはそのような虚構を嫌い、自ら運命を支配せんがためにシティへと旅立つ。果たして運命が彼を支配するのか、それとも彼が運命を支配するのか、その両者の関係こそが本書のタイトルの指し示すところなのではないだろうか。また、運命を自らの手で切り開く意志を持たず、さらに運命に支配される覚悟もない無個性なスモーキーの結末も意味深長である。
中盤以降、中世ローマ帝国の皇帝であるラッセル・エイゲンブリックの登場により、虚構と対置される歴史要素が複雑に絡んでくる。歴史―historyが虚構とどういった関係なのか、それを考える上でも本書はたくさんの手がかりを与えてくれることだろう。 難しい 幻想文学史に残る名作らしいのだが、正直言って私には難しかった。訳者あとがきに「不注意な読者には何が何やら判然としないまま物語は幕を閉じてしまう」とあるが、まさにそのとおりだった。文章自体は割りに平易なので読み進めることはできるが、そこでいったい何が起こっているのかがわからないのだ。 神秘主義に詳しければわかるのだろうか。訳者は、再読三読すれば、著者の隠された意図がわかってくると言うのだけど、これを読み返すのはちょっとつらい。訳者あとがきに、ある程度のヒントくらいは書いてくれればありがたかったのに。私が気づかないだけで奥にはすばらしい世界が潜んでいるに違いない、という気はする。 ついでながら、クロウリーは短編集『ナイチンゲールは夜に歌う』がすばらしかったので、『エヂプト』が訳されればきっと買うつもり。一体いつになるんだろう。
|
|
[ 単行本 ]
|
FIASKO‐大失敗 (スタニスワフ・レムコレクション)
・スタニスワフ レム
【国書刊行会】
発売日: 2007-01
参考価格: 2,940 円(税込)
販売価格: 2,940 円(税込)
Amazonポイント: 29 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,600円〜
|
・スタニスワフ レム ・Stanislaw Lem
|
カスタマー平均評価: 5
「人間が持つ認識能力の限界」が招く悲劇 SFというジャンルを巧みに利用しながら、「人間が持つ認識能力の限界」が招く悲劇をレムは描き続けた。それは必ずしも空想世界だけの出来事ではなく、人間社会においてごく日常的に起こっている出来事でもある。いつもながらのしびれるような結末だ。
レムのコンタクトもの 金星応答なし、エデン、ソラリス、砂漠の惑星、天の声といった他星の生命体とのコンタクトものです。話の大きな方向性としては、今までのコンタクトものと近いのですが、他の作品にはない面白さもあります。例えば、ロボットアニメに出てくるような乗り物(人間が操縦する二足歩行のロボットをレムが描くとこうなるのか・・・)、何光年も離れた星との往復に関するロジック、人間と対話しつつ状況を分析するコンピュータ(ゴーレムを彷彿とさせる)、登場人物が読む本として出てくる冒険譚・・・など、挙げていくときりがありません。エデン、砂漠の惑星、天の声を読む時間を幸福と感じる人であれば、この本を読むのも同じように幸福な時間になるのではと思います。 読みやすくはないけれど 読みにくい作品ですが、ゆっくりと文字を追ってみました。そして確信しました。
文学作品として美しくも優れてもいないかもしれませんが、これは「強い」小説です。
啓蒙時代の小説のように説教くさく、超現実主義の小説のように多義的です。
ギリシャ悲劇のように簡素で、小学生の作文のように混乱しています。
読み終わって、自分がすっかり別の人間に変わっているのに気づきました。
しかし、電車や寝台で読むにはおよそ適さない書籍です。
|
|
[ 単行本 ]
|
星雲組曲 (新しい台湾の文学)
・張 系国
【国書刊行会】
発売日: 2007-05
参考価格: 2,520 円(税込)
販売価格: 2,520 円(税込)
Amazonポイント: 25 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,600円〜
|
・張 系国 ・張 系国
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本 ]
|
ジュエル―夜明けの宝石
・海都 裕
【東洋出版】
発売日: 2009-05
参考価格: 1,600 円(税込)
販売価格: 1,600 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
|
・海都 裕
|
カスタマー平均評価: 0
|
|