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[ 文庫 ]
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獣儀式 (幻冬舎アウトロー文庫)
・友成 純一
【幻冬舎】
発売日: 2000-06
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,660円〜
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・友成 純一
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カスタマー平均評価: 4
猟奇、猟奇!! 中篇+短編集。全てが素晴らしく残酷!そこはかとなく漂うユーモアも良。コドモが抱く内臓への愛着、ある日、肉体が女になってしまった男…とにかく面白い。地獄の連作は素晴らしい名作、震えますぞ。もはや私の力量ではホメようがない。紙面から、腐肉と糞尿が匂いたつ如し、と言っておこうか。モラルが気になるひとは読んではいけない。SM雑誌ではアンケートのワーストを独走したそうであるが…もはや、伝説の一冊。 むごすぎる世界 この本の最初の作品「狂鬼降臨」は、地獄から鬼たちが地上の世界に現れ、律儀な鬼たちが、自分たちの職務を忠実に遂行しようと、地上を地獄にしていくさまを、何人かの視線を通して描いています。ひとくちに「ホラー小説」といっても、正義とか良識とかが存在し、読者もそれらに期待することが多いのですが、この「狂鬼降臨」には、そういうものが全く存在しません。ひたすら血みどろの世界が繰り広げられます。むごすぎる世界です。「極限状況におかれた人間の恐怖を描く」などと文学性にこだわることは何の意味もありません。この世界に耐えうる人だけが読んでください。
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[ 単行本 ]
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パワー (西のはての年代記 3)
・アーシュラ・K・ル=グウィン
【河出書房新社】
発売日: 2008-08-23
参考価格: 2,205 円(税込)
販売価格: 2,205 円(税込)
Amazonポイント: 22 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,659円〜
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・アーシュラ・K・ル=グウィン
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カスタマー平均評価: 5
秀作だと思います! 「ギフト」「ヴォイス」そして「パワー」。どれもその世界にぐいぐいと引き込まれる、すばらしい作品でした!
中でも「西の果ての年代記」三部作の最終巻である「パワー」は、過酷な運命を辿る主人公と共に、様々な感情が胸に沸き起こり、時に苦しくなるほどでした。
その全てを乗り越えてきたからこそ、オレックの元に辿りついた場面では、重い扉が開き、眩しいほどの明るい世界が開けたような、重石が急に取り除かれたような思いに、にわかに信じられないような思いがし、思わず涙がこぼれました。
私たちは奴隷制度のなかで生きている訳ではありませんが、自由とは?本当に私たちは隷属してはいないのか?思わず考えずには居られません。
様々な感情が細やかに描かれているだけに、まるで一つの人生を生き抜いたような、あるいは思い出したような、不思議な読想感でした。
支配・被支配の問題 いよいよこの「西のはての年代記」シリーズ最終巻です。
第一巻は「北」、第二巻は「南」、そして第三巻は中央の都市国家を扱っています。
主人公は、ガヴィアと言う少年です。
(カスプロ、グライ、メマー、そしてシタールが最後に登場します。)
ガヴィアは水郷地帯の出身者ですが、都市国家エトラの少年奴隷で、一緒に連れてこられた姉サロと暮らしています。
ところが、サロが殺害されるという事件があって、ガヴィアは逃亡します。
その後、自由独立を旗印にしている<森の心臓>に住み、そこから出生地水郷地帯に向かいます。
その後、<ヴィジョン>に導かれてメサン(ウルディーレ)に向かいます。
このガヴィアの物語は、冒険小説として一気に読み切れる楽しさがあります。
この三巻を通して、様々な奴隷制度の形態が示されます。最期の地ウルディーレは、そうした奴隷制度のない自由の国として描かれています。
今回のガヴィアは、当初温かい家族的な雰囲気の中で、その奴隷制度に何の疑問も持っていません。彼は、放浪する中で、「自由」の意味を徐々に理解して行きます。
それと同時に、<森の心臓>でのように、立前は「自由」を御旗に掲げていながら、権力で人々を奴隷のように扱っている状況も描いています。
現代社会においても、奴隷制度そのものはないものの、格差の大きな社会になりつつあり、支配・被支配の問題は、生きていると言う事に対する問題提起のように感じられました。 1、2巻はトラップだった? まったく、ものすごい爆弾です。
読者は1、2巻とは全く異なる次元へ連れていかれて(強制連行されて)しまいます。
1、2巻は、さそい込むトラップだったのでしょうか?怖すぎる。
架空の世界でありながら、これは人間、文明の正体そのもの、縮みあがってしまいます。
911うんぬんはもとより、アフリカ、中東、アジア各地、中南米などなどを他人事と思えず、人間自身の問題として思い悩む方々には、たぶん本当にきつい読書となるのでは、と思います。
人間が造る社会や文明の必然としての支配と被支配、セックスと暴力について
「ようくわかりました!後生ですからもう勘弁してください!!」というくらい繰り返し見せつけられる。
<以下、少し結末に関連しますので、読みたくない方は飛ばしてください>
主人公は、3つのパターンの社会を一つ一つ煉獄巡りし、その度に常に裏切られ傷つけられます。
そしてついに理想郷にたどり着くのですが、最後の最後にビクッとさせられる事が。
つまり、ここでも裏切られるのではないか、という恐怖が一瞬頭をもたげるのです。
ガヴはついに安住の地にたどり着いたのでしょうか、
それとも、「この理想郷は本当は絵空事なんだと重々承知ですよ(ニコッ)」とルグインは最後の一刺しを用意したのでしょうか。(ああオメラス・・)
この部分で私は呼吸が止まってしまいました。
もちろん物語としての大団円は救いでした。ごまかしはないと思います。
しかし、ルグインの本意はさらに上を行っているように思ってしまうのです・・ 「沈黙」と「自由」 「ギフト」「ヴォイス」の続き物という色合いはかなり薄いですが、紛れも無く「西のはて」の物語です。自分でも、読んでいて顔が歪んでいくのがわかるくらい強烈な内容ですが、これで終わるのがもったいないし、まだまだ続きが読みたい、そんな作品です。
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[ 単行本 ]
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アッチェレランド (海外SFノヴェルズ)
・チャールズ・ストロス
【早川書房】
発売日: 2009-02-25
参考価格: 2,415 円(税込)
販売価格: 2,415 円(税込)
Amazonポイント: 24 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,652円〜
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・チャールズ・ストロス
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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小説 ゼビウス―ファードラウト サーガ (fukkan.com)
・遠藤 雅伸
【ブッキング】
発売日: 2005-08
参考価格: 2,625 円(税込)
販売価格: 2,625 円(税込)
Amazonポイント: 26 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,650円〜
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・遠藤 雅伸
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カスタマー平均評価: 3
これは、実に怖い話だ これは、実に怖い物語だ、と思う。でも、それがSFだ。元々はゲームの設定という事で、なかばこじつけ的に(?)考えられたストーリーなのかもしれないが、ここまでの事を1983年の時点で考えていたというのは、著者(ゲームの作者でもある)の遠藤氏は天才なのではないか?とさえ思った。まったく現代・近い将来の世の中を先読みしている、といってもいいような世界観がベースにあり、読んでいて感心する事多々あり。
ゲームの設定を膨らませた小説、という風に過小評価されがちと思うが、これは昭和のゲームマニアだけが知っているのはもったいないと思うほどの、説得力に満ちたサイエンス・フィクションといっていいと思う。これを当時子どもの時読んでも意味が判らなかっただろうけど、読んでおけばよかったなぁ等と思った。何かずっと気になっていたし。ゲーム・ブックの方も面白いし。 ビデオゲームの歴史に残る作品の、歴史に残った理由を支えたストーリー。 小説と銘打たれてはいますが、正直なところ文章は小説の体をなしてはいません。
あくまであらすじの紹介でしかない。
それを承知の上で。その演出で一時代を画したゲームの、世界観を支えるお話に触れたいなら、一読の価値はあるかと思います。
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[ 単行本 ]
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ロマン〈2〉 (文学の冒険)
・ウラジーミル ソローキン
【国書刊行会】
発売日: 1998-04
参考価格: 2,520 円(税込)
販売価格: 2,520 円(税込)
Amazonポイント: 25 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,641円〜
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・ウラジーミル ソローキン
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カスタマー平均評価: 3
神をも恐れぬ 読後に来る不快感は半端じゃない、ソローキンよ・・吐き気がしたぜ。 今でも後を引いている感じだ、描写はツルゲーネフやプーシキンを彷彿とさせる重厚なものだが、けしていい文学だとは思えない、ラスコーリニコフの老婆殺しの、あの斧が祝いの斧として贈られるあたりは鳥肌ものだったが・・・その後のくだりにはマジに吐き気がした。 スプラッター・ハードコア・テクノ 理由もなくキレたまま説明的な言葉を一切拒み突如としてトランスかゴアかってなハードコアな単調文の繰り返しに突入したかと思うと、ほとんど記号と化してロシア文学の死というかツルゲーネフ/トルストイ/ドストエフスキー時代の古き良きロシア文学の生と死を体現したこの一冊(じゃなくて上下二冊)の衝撃に関しては、何の先入観もなく出会いたいものだった。つまり、はっきり帯などに書いてしまっていいものかという気がするのだった。物語後半部分を何とか説明しようと試みるなら、まさに加速度的に崩壊する一つの曲としか形容のしようがなく、文学なんて名前では呼べそうもないのだが(もっとも、どうせ無力だから文学の包容力は底なしでもあると言ってもいいのだが)それにしても一本の斧の血糊耐久量と主人公の腕力の限界はあまりにすごいことになってるゼ、などとリアリズムに迷走した感想を抱いてしまったりもするのだった。 さらには、作品中に登場する茸料理を想像していたら、いつだったかテレビ番組の中で見た「死の恐怖って何のことだ?」という顔をしたチェルノブイリ近くで暮らす農民たち(いい感じに味のある顔つきの老人ばかりだった)のことを思い出した。琥珀色の液体に浸かった茸を勧められた日本の取材陣たちは食べることができなかったのだ。オレ自身、どちらかと言えばそんな顔をしてこの本を読んでいたかもしれない。「恐ろしい」というよりは「これはオレの世界じゃないだろ?食べてどうする?食べる理由があるのか?」的疑問をほんの少しの躊躇と共に感じつつ。
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[ 単行本 ]
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ドラゴンランス 夏の炎の竜(中)
・マーガレット ワイス ・トレイシー ヒックマン
【エンターブレイン】
発売日: 2003-12-19
参考価格: 1,943 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,637円〜
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・マーガレット ワイス ・トレイシー ヒックマン ・Margaret Weis ・Tracy Hickman
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カスタマー平均評価: 4
いよいよ伝説の大魔術師再臨 ドラゴンランス(ドラゴンランス戦記)の続編もいよいよ佳境に入ってきた。 予告されていたようにこの巻ではついに伝説の大魔法使いが再びその姿を現す。 <伝説>を読んだ古くからの読者にとっては待ちわびたシーンだろう。 第2世代が物語の中心を占めるようになっていくと同時に、 ランスの英雄の一人がパラダインの元に旅立ってしまう。そうした世代交代のなか親たちから子たちへのメッセージには心をうたれる。 若い読者、富士見版からの読者それぞれに感じる思いがあるのではないだろうか。 で、これからどうなるのというところで中巻は終わってしまう。 下巻も楽しみだ、発売が待ち遠しい。
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[ 単行本 ]
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アメリカン・ゴッズ 下
・ニール・ゲイマン
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-02-28
参考価格: 2,310 円(税込)
販売価格: 2,310 円(税込)
Amazonポイント: 23 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,629円〜
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・ニール・ゲイマン
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カスタマー平均評価: 3.5
最高 ものすごく面白かった!
完璧な物語だと思います。
レビューが少ないのは、物語に飲み込まれてしまった人たちは、「なにを言っても仕方ない」とあきらめてしまったからなのでは? と勝手に思ってしまうくらい、没頭しました。
神話になじみがなくても充分に楽しめます。
息切れしながら物語についていき、その酸素が足りない感じがまた楽しい。
日本では受けません。 本書には、西洋神話に登場するキャラクターがわんさか登場します。そちら方面に興味のある方でないと、かなり退屈なお話になります。
著者はアメリカ人の一部の方たちがひそかに心の奥底にしまいこんでいるヨーロッパへの憧れ意識をくすぐろうと本書を書き上げたように思いますが、日本人にはそのあたりの感情がありませんので、受けないと思われます。
そのあたりを出版社等が考慮すべき点ではないでしょうか?訳者も骨折り損だと思います。
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[ 単行本 ]
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さざなみの彼方に
・久石 青玉
【近代文芸社】
発売日: 1995-09
参考価格: 1,631 円(税込)
販売価格: 1,631 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。 )
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・久石 青玉
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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アメリカン・ゴッズ 上
・ニール・ゲイマン
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-02-28
参考価格: 2,310 円(税込)
販売価格: 2,310 円(税込)
Amazonポイント: 23 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,630円〜
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・ニール・ゲイマン
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カスタマー平均評価: 3
翻訳出してくださってありがとう! 角川さん翻訳出してくださってありがとう。
ニール・ゲイマンの小説が日本語で読めて本当に嬉しい。
じれったいほど淡々とした展開と、ひねたユーモア、あちこちに隠されたお遊びとどれも楽しいのですが、やはり文章の美しさがきわだっている。
とくに「舞台裏」の描写が素晴らしい。どうやったらこんな文章書けるんだ・・・
どっかで見たことあるようなファンタジー小説ばっかりの中、神話を材料に自分だけの世界を作り上げられるゲイマンってやっぱりスゴイなとあらためて思いました。
昔の短編もまとめて日本語訳が出ることを祈ってます。
人をめちゃくちゃ選ぶ小説 面白くないと判断するのは、シャドウやウェンズデイの正体に気付いてからでも遅くないのでは?と思うのですが……。神話に詳しくないと上巻で予測するのは難しいかな。
あと、「彼」の登場は『アナンシの血族』を読んだファンへのサービスでしょうから、読んでない人には再会の喜びもなにもあったもんじゃないだろうと思います。
以上のことから、
・神話に詳しくないし、興味もない
・ゲイマンの小説は初めて
・下世話なユーモアは理解しかねる
という方にはオススメできません。
一番重要なのは、ユーモアのセンスが合うかどうかだと思います。
私としては、笑いあり驚きあり、ゾっとするものもありで、楽しめた作品でした。 図書館様ありがとう この本を読んだきっかけは、新聞の書評コーナーで紹介していたためです。
世界中の神々同士の戦い。と、書評には非常に魅力的な言葉が並んでいました。
すぐに買おうかと思いましたが、上下巻あわせると結構な金額になります。
そこで、図書館を探してみると、運良く見つかりました。すぐに読み始めて、
読む間中、いつ面白くなるのだろうか……。そればかり考えていました。
淡々とした文章、下品なベッドシーン、山場の無い展開が続き、途中で飽きまし
た。我慢して読み進めましたが、上巻が終わってしまいました。
登場する神様たちが全然神様らしくないところは新鮮でしたが、
それだけでした。図書館で借りて本当に良かったと思います。 まだ上巻しか読んでませんが・・・ まだ上巻しか読んでませんが、主人公の奥さんの幽霊が出てくるだけで、だからどうなのだろうか?という話です。性的描写は少しいやらしいです。
イギリス人だけど、アメリカに住んでいるのでしょう。アメリカの街が細かく描かれていますから・・・
期待せず、下巻に行くのが良いでしょう。
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[ 単行本 ]
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美空の虹
・滝 五希
【碧天舎】
発売日: 2004-12
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,630円〜
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・滝 五希
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カスタマー平均評価: 0
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