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[ 文庫 ]
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臆病物語 (新風舎文庫)
・夜野 やよい
【新風舎】
発売日: 2004-06
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,596円〜
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・夜野 やよい
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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人喰い病 (ハルキ文庫)
・石黒 達昌
【角川春樹事務所】
発売日: 2000-10
参考価格: 567 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,593円〜
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・石黒 達昌
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カスタマー平均評価: 3
リアルな嘘を読む、快感。 理系の大学で生物を学んだ人、学ぼうと思ってる人なら楽しめる設定。あまりに真に迫った虚構に、前作「新化」よりも磨きがかかっていると思う。 全作品がリアルなフィクションで、まるでエイプリル・フールで雑誌「ネイチャー」に載るユニークなウソ論文みたいである。
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[ 単行本 ]
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東の太陽 西の鷲〈10〉 (歴史群像新書)
・中里 融司
【学習研究社】
発売日: 2000-09
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,596円〜
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・中里 融司
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カスタマー平均評価: 0
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[ 大型本 ]
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京極夏彦画文集 百怪図譜
・京極 夏彦
【講談社】
発売日: 2007-05-11
参考価格: 2,730 円(税込)
販売価格: 2,730 円(税込)
Amazonポイント: 27 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,580円〜
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・京極 夏彦
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カスタマー平均評価: 5
何かヨウカイ? 妖怪好きしか知らない妖怪。
一般の人も知っている妖怪。
まさに、『百怪図譜』である。京極夏彦氏の著作を愛読している方は、本当にお薦めである。
文と妖怪。
思わず彼岸に引き込まれるような魅力がある。
個人的にお気に入りは、ひょうすべである。 目がくらむ なんということだろう。壮大にして妖艶、素晴らしい構成力で読者を魅了してきた京極夏彦が、遂に画文集を出版した。
買って悔いることなし。期待はずれな妖怪画など皆無。どうぞ手にとってくださいまし。 妖怪リトグラフ万華鏡:「違う貌」の妖怪たち 京極氏の多才には舌を巻く。画にも書にも一家言あることは知っていたが、このようなリトグラフ集を出してしまうとは。見開きに一種類ずつの妖怪を示し、京極流の含蓄細やかな文章を添える。リトグラフの刷りの鮮やかさと相俟って、絶品である。
でも。
でも、それは石燕のものでも北斎のものでも暁齋のものでもない。確かに形は石燕のものを借りていようが、別に北斎や暁齋の衣鉢を継いだりはしていないし、そんな必要もない。これは京極の妖怪図譜なのである。
この本の帯文句に違和感を感じるのはそこだ。
従って、図像として見た場合にこの図譜は評価が分かれると思う。形は昔からの「青坊主」でも、そこに書かれているものは全然違う雰囲気を纏った「青坊主」なのだから。
昔からの石燕のあの妖怪たちとは別の意味で愛すべき妖しの者どもとして、私は両方とも好きだ。
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[ 単行本 ]
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ゴーレム 100 (未来の文学)
・アルフレッド ベスター
【国書刊行会】
発売日: 2007-06
参考価格: 2,625 円(税込)
販売価格: 2,625 円(税込)
Amazonポイント: 26 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,579円〜
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・アルフレッド ベスター ・Alfred Bester
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カスタマー平均評価: 4.5
佳作だが傑作には至らず ベスターの長編は死後にゼラズニイが書き継いだサイコショップを除くと以上の5作品。
1953:分解された男
1956:虎よ、虎よ!
1975:コンピューターコネクション
1980:ゴーレム100
1981:デシーヴァー
最初の二長編でベスターは伝説になってしまった。第一回のヒューゴー賞を受賞し、オールタイムベスト10に入る作品を書いてしまった。そして、SFから離れてしまい、生きたまま伝説になってしまった。
問題はその後である。生きた伝説がSF界に戻ってくることになり、SFファンはそれ相応の期待をして彼の作品を待ち望んで読んだ。残念ながら20年近い歳月を経て復帰したコンピューターコネクションは期待に応えきったとは言えなかった。
さて、此処で観点の問題だが、果たしてベスターの水準が落ちたのだろうか? それとも、ファンの期待が過大だったのだろうか?
わたしはコンピューターコネクションのときには前者だと思っていた。ところが、本作を読んで少し見解が変わってきた。実はベスターはそれほど変わっておらず、ファンの方が勝手に過剰な期待をぶつけていたのかも知れないと思うようになってきた。
コンピューターコネクションにしても本作にしても、虎よ虎よ!と比較すると物足りないと思うのだが、もともとベスターはこんなものではないのだろうか。いずれの作品の時も出版社の付ける惹句は凄いのだが、それは出版社のセールストークだから止むを得ないとして、そのセールストークも基本的には「あのベスターの作品だぞ!」という点を一番プッシュしているような気がする。逆に言えば、過去の伝説に依存して売るのが今のベスター作品の売り方になってしまっているように思う。
実のところ、コンピューターコネクションであれば、サイバーパンクを予見したベスターの先見的長編と言う惹句であれば違った読み方ができたように思う。
本作にしても、ベスターの得意テーマである悪魔召喚や超常感覚を近未来の連続変死事件のミステリーに織り込んで彼特有のタイポグラフィー実験を究極まで推し進めた実験的長編と言う惹句であれば、その通りだと思うし、その通りだから別段文句を言う筋合いではないような気がする。
ところが、昔のベスターの伝説を引き合いに出されてしまうと、どうしても虎よ虎よ!に匹敵するようなものを読ませてもらわないとフラストレーションが溜まってしまうのだ。
上述したとおり悪魔召喚と超常感覚という得意アイデアを盛り込んだ近未来のニューヨークの連続変死事件を扱ったミステリーで、その内容でどうしてこんなに分厚くなるのかと思わせるが、厚さを苦にせず一気に読ませてくれる佳作である。ただし、佳作であって傑作とまでは呼びにくいので、伝説の男の復活長編という風に構えて読むといささか噛合わないだろうと言う気がする。 知的にスタイリッシュかつ究極おバカ大集合! 2007年で一番笑わせてくれた本です。新聞の絶賛書評を見て買ってはみたものの、ちょい高めで、面白くなかったら損かも…なんて心配は無用でした。作者が放送畑出身で、描写が視覚的に訴えてきます。キャラクターも国際的かつイロモノだらけ。まるで豪華なSFドタバタコメディ映画を観てるようで一気に読んでしまいました。ジョイス語とか解らなくても充分爆笑しっぱなしです。(一部の繊細な日本人男性は涙するかも) ゴーレム101乗とは性の超越、それは未来への希望か絶望か 時は22世紀。広大なスラムと化した地区で起こる異常殺人。それは特権階級の女たち8人の私的な集まりでのお遊び「悪魔召還ゲーム」で現出した死神の手による物だった。無意識中に潜む本能的欲望、フロイトは「イド」と名づけたそれは彼女たちの知らぬ間に彼女たち、いや人類の潜在的欲望に応え発散するべく彷徨う。オカルト的理解で無く、深層意識にトリップ(薬物で)すべく、死の臭いを無意識化に感じ取る男と精神工学者の女にヒンズー教の高位者警官の主人公3人がこのゴーレムに立ち向かう展開。設定からして突拍子も無いのだが、中盤までは様々なアイデアの上手さや文学的知見、実験的文面に驚かされながら面白く読めます。しかし後半、無意識化の本能的欲望とは?それは個人の?女特有の?人類全般の?という、フェミニズムの見地から肯定的にまた批判的に、女王蜂を中心とする蜂の生態を人類を超えた新原人の誕生に擬し、その女王蜂が幻想的に世界を徘徊する描写は女性版「夢幻会社」の様でもあり、造語、新語、卑猥で奇怪な文体による言葉遊び的な文字の羅列に彩られた描写は凄まじい。もはや既存の文でも言葉でも無い(いや訳者によるとベスター版、ジョイス語)19章の文体は強烈。結局、この世を深慮する者なら誰もが考え、過去のSF作家も盛んに描こうとした現実社会の理想郷は何か?といった希望と絶望のテーマ。ベスター自身もオーウェルもバージェスも描いた物や「月は無慈悲な夜の女王」の様に現実世界の延長上、模倣もしくはパラレルワールド的な仮想世界の範囲でしか考慮し得なかった物よりも、精神世界から心身一体の人類の根幹を探り、その理想郷を掘り下げたとも取れる本作が語る黙示録は、男性社会から女王の世界を経て性の超越者による世界の幕開けとも取れる。世界を嘲笑する様な不真面目さと雑多なアイデアに彩られた暗雲の切れ間から差し込むのは希望の光かそれともサタンの誘いか? なんともはや 読み終わったあと、これはひどいーとひとしきり体をくねらせたら、
何か強いお酒をひと息に飲み、グラスを叩き割って、破片を帽子にキラキラ飾り、
太鼓を叩き歌いながら街に出ていきましょう。走れ。
おすすめDVD?ラリー・フリント コレクターズエディション
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[ 単行本 ]
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コンビニじいさんの涙1
・森咲 尚輝
【ブイツーソリューション】
発売日: 2008-11-30
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
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・森咲 尚輝
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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呪いの聖域 (旺文社文庫)
・藤本 泉
【旺文社】
発売日: 1987-05
参考価格: 578 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 1,575円〜
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・藤本 泉
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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レイオンの決断
・三浦 天馬
【文芸社】
発売日: 2008-10
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 通常2〜5週間以内に発送 )
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・三浦 天馬
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本(ソフトカバー) ]
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SF本の雑誌 (別冊本の雑誌 15)
・本の雑誌編集部
【本の雑誌社】
発売日: 2009-07-02
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
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・本の雑誌編集部
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カスタマー平均評価: 4.5
本の雑誌はSFをどう伝えてきたか
1978年10月という署名記事「SFもどき3大愚書よ地球から永遠に去れ!」
が楽しい。そうそう、こんなタイプの本があったよねという昔話の楽しさ。
これは、ふと出先で入った古本屋の棚ぞろえにうーんと唸らされるあの感覚
です。この文章、最後にきて、たった今創刊されたばかりの(!)サンリオ
SF文庫の話になるところも嬉しい。そうですか、第一段がP.K.ディッ
クの『時は乱れて』だったのですか。ル=グィン「辺境の惑星」って、竹宮
恵子が表紙絵でしたよね。いや懐かしい。
ワセダミステリー・クラブの「全SFカタログ」(1978年2月)というのも
興味深い。細かい文字をたどると、H.エリスン『世界の中心で愛を叫んだ
けもの』があるが、絶版になっている。また、J.ウィンダム『さなぎ』が
リストアップされている。ひょっとして村上春樹『1Q84』の作中作品
「空気さなぎ」のヒントは、この『さなぎ』だったりして、と妄想をたくま
しくしたりできます。
オールドファンにはとても楽しい読み物です。 本の雑誌編集部『SF本の雑誌』、読了 本の雑誌の別冊。
SFオールタイムベスト100とか、いくつかオリジナルの記事はあるけど、半分ぐらいは本の雑誌記事の再録。
拾い物だったのは円城塔の『バナナ剥きには最適の日々』という短編が収録されていたこと。いつもの彼らしくなく読みやすいSF。
それにしても、ベスト100のうち、20ぐらいしか読んでなかった自分は、そんなにSFファンではないのかな?最近は結構読んでいるけど、SF全般が好きというわけではないから仕方がないか。
この本の中でとりみきが書いているようにSFっていう定義が広すぎるせいかもしれない。
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[ 単行本 ]
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まぼろし綺譚 (ふしぎ文学館)
・今日泊 亜蘭
【出版芸術社】
発売日: 2003-07
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
Amazonポイント: 15 pt
( 在庫あり。 )
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・今日泊 亜蘭
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カスタマー平均評価: 4.5
新鮮な驚き。豊富なイマジネーション ホラーやSFなど、いろいろなジャンルの作品が詰まっていて楽しめる。あるものは古典落語を、またあるものは江戸川乱歩やウルトラQを連想させる。今となっては、古典的なプロットというような作品も多いが、昭和30年代当時、これだけのイマジネーションに溢れた作品が存在していたことは新鮮な驚きだ。 気に入ったのは「東京湾地下街」で描かれている階級社会で閉塞した感じの未来や、「瀧川鐘無音」に描かれる(作者の原風景と言えるのだろうか)古き街と子供が駆け回る情景である。 著者待望の第3短編集。 評伝が刊行されるも、作品そのものの入手困難な状況がつづいていたが、 このほど、待望の最新刊が刊行された。しかも、全編単行本未収録!! 幻の「河太郎帰化」も収録されています。 特筆すべきは「根岸物語」連作。 恐らく、作家のもっている最良の部分がでています。
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