|
[ 単行本 ]
|
大罪
・江上 剛
【徳間書店】
発売日: 2006-04
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 1,890 円(税込)
Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 281円〜
|
・江上 剛
|
カスタマー平均評価: 5
恐ろしいのは人間 傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲の7つの大罪と
それに関連付けられた悪魔をテーマに綴られる、野望渦巻く金融サスペンスです。
銀行統合の駆け引き、その銀行内での権力争いなどなど、
世の中で最も恐ろしいのは人間、なかんずくその欲望、その本能だと思い知らされます。
アスモデウスの館、ゴールドブラックカードなど、実際にあったら恐ろしい。
著者は『腐食の王国』においてもラファエロ作「小椅子の聖母」を鑑賞して着想を得たと述べていましたが、
本作もフランシスコ・デ・ゴヤ作『我が子を喰らうサトゥルヌス』が重要な役割を果たしています。
著作を読まれる前に『我が子を喰らうサトゥルヌス』を一度見てみることをお勧めします。 小説に深さと厚みが出て引き込まれた。 いつもの銀行を舞台にしながら従来の作品とは違い、全体の構成に深みと厚みが出てきて江上氏も小説家として一皮むけた感じを受けた。恒例の不良債権、総会屋、反社会的勢力向け融資というものから、権力闘争、野望に燃える実力頭取、上昇志向の常務とそのライバルとの関係に、買収合戦が加わり面白い小説に仕上がっている。ここでの銀行勢力図は、大洋朝日銀+三友銀+興産銀=ミズナミG,芙蓉銀+東洋銀=スバル銀行、東亜銀+菱光銀=東亜菱光FG、四和銀+海道銀=WBJ銀行、そして芙蓉信託銀行と、WBJ信託銀行。本書は芙蓉銀の頭取と常務の権力闘争で、そこには米投資銀行シルバーマン・ブラザーズとのアドバイザリー契約、WBJ信託銀の芙蓉信託銀への売却発表と白紙撤回騒動、スバル銀と東亜菱光銀によるWBJ銀吸収合戦というまだ記憶に新しいメガバンク抗争を絡めて緊迫感がある。
芙蓉銀当時に大阪中堅商社イトショウ事件、首都相互銀行吸収、合併後スバル銀の銀行界最後のカリスマ頭取、芙蓉銀と芙蓉信託銀と出てくれば「芙蓉」はどこか明白で面白い。最近の作品にはは性描写も少し入るようになり、意外と表現もうまいのに恐れ入る。 大罪を読んで サラリーマンならば少なからずも、誰しもが持っている同志に対する嫉妬。この物語は、このジェラシーが悪魔に心を奪われ、そして大罪を犯して行く入口になっていると思う。
各章に七つの大罪が描かれ、最終章で審判が下される、文中に出てくるゴールドブラックカードは秘密の館への会員証である。
アスモデウスと呼ばれる、この様な館は本当に実在するのだろうか?
そう言えば、あるカード会社にブラックカードなる物があり年会費が16万円以上で「ズバリ言うわよ!」の女史と巨乳姉妹の一人が持っているらしい!
経済小説であるが、主役を取り巻く女性の存在がサスペンスの担い手だと思った。
|
|
[ 単行本 ]
|
はみだし製薬マンの奮戦日記
・茂田 滄海
【文芸社】
発売日: 2003-03
参考価格: 1,365 円(税込)
販売価格: 1,365 円(税込)
Amazonポイント: 13 pt
( 通常6〜11日以内に発送 )
中古価格: 280円〜
|
・茂田 滄海
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本 ]
|
回避(ザ・ヘッジ)
・幸田 真音
【講談社】
発売日: 1995-09
参考価格: 1,529 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 279円〜
|
・幸田 真音
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本 ]
|
崩壊の淵―An Abyss of Collapse
・宇津木 仁
【文芸社】
発売日: 2005-09
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)
Amazonポイント: 19 pt
( 通常6〜11日以内に発送 )
中古価格: 277円〜
|
・宇津木 仁
|
カスタマー平均評価: 4.5
経済小説は結構面白い 「崩壊の淵」を読んでみてこの種の他の小説とは一味違う面白さを感じました。
推理小説のジャンルといってもおかしくないぐらいぐんぐん引き込まれる迫力があります。
弁護士同士の熾烈な訴訟合戦は専門的な域に達し、これは著者の実体験に基づいたドキュ
メンタリ?では??と想像してしまいます。
折りしも最近某出版社から出たヤメ検弁護士T氏の自叙伝がベストセラ?を博し話題沸
騰していますが、まさにこの主人公が別姓ながら本書でも重要人物として登場しているで
はないかと目を疑いました。T弁護士の強引な策謀に立ち向かう中小企業社長の奮戦記は
自叙伝も読破した者にとってはますます興味をそそります。 Hirorin 凄すぎる迫力 一気読みの経済小説 いやあ、おもしろかったなあ。 この手の本は久しぶりです。スタンスとしては経済小説。不良債権と化したビルを、競売にかけようとする銀行、食い物にしようとするブローカーたちと渡り合いながら、いかに戦い、切り抜けていくかを、経営者視点で描いた小説です。 経済小説では必須ともいうべき細かなディティール、リアルな設定、実話じゃないかと思えるほど真に迫ったシーンなどが豊富に登場してきます。あまり普通の人はお目にかからないような契約関係の条項、弁護士の解任通知、保全異議申立書、訴状、民事裁判でのやり取りなどが再現されている点は、こうした分野の仕事に興味のある人にも役立つことでしょう。 しかし社長って、大変ですねえ。こんなプレッシャーの中で日常生活なんて送れるんだろうか、なんて思ってしまいます。 分厚い本ですが、一気に読んでしまいました。
|
|
[ 単行本 ]
|
南方カラオケ突撃隊
・愛田 紀章
【徳間書店】
発売日: 1995-09
参考価格: 1,631 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 265円〜
|
・愛田 紀章
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本 ]
|
錯覚列島
・青山 光太郎
【新風舎】
発売日: 2004-03
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 261円〜
|
・青山 光太郎
|
カスタマー平均評価: 5
団塊人間へのインパクト 始めて聞く名前の作家だが、作品はなかなか読み応えがあった。バブルの裏側のひとつの真実なのであろう。上昇志向の多少強い、そうは言っても、ごく普通の人間が陥ったバブルの罠、そして銀行の横暴が極めて赤裸々に見えてくる作品であろう。既に過去のものとなりつつあるバブルの罪をあらためて思い出させる作品であり、特に団塊の世代にインパクトを与える作品であろう。
|
|
[ 文庫 ]
|
小説吉田学校〈第4部〉金脈政変 (人物文庫)
・戸川 猪佐武
【学陽書房】
発売日: 2000-12
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 253円〜
|
・戸川 猪佐武
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
ハゲタカ(上) (講談社文庫)
・真山 仁
【講談社】
発売日: 2006-03-15
参考価格: 820 円(税込)
販売価格: 820 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 239円〜
|
・真山 仁
|
カスタマー平均評価: 4.5
「ハゲタカ」イコール悪、ではない ハゲタカ(外資系ファンド)イコール悪と言うイメージが世間には根強いですが、必ずしも
そうではないのだ、と言う事が良く分かります。
勿論、彼らのやり方は滅茶苦茶えげつないのですが、それを許してしまう日本の経営者の
無策ぶりの方が、むしろ問題だと強く感じました。
小説としても非常に面白い本ですが、ラストだけは余りにもあっさりしすぎていて、
正直興ざめの部分もあります。
不器用な鷲津さんが焦れったい 上巻のみの感想はハゲタカ2に比べたらエンターテイメント性が薄くほんとに経済小説って感じです。でもその中で鷲津さんの不器用な恋物語的な要素もありただの経済小説ではありません。貴子さんに対しては少年みたいになってしまう鷲津さんがもう可愛いし焦れったいです。それから恐ろしいくらい仕事ができるリンさんも鷲津さんに対しては時々焼き餅を焼いたりして乙女な部分もあり親近感が湧きました。 金融界の裏の壮絶な駆け引き 単にTVニュースを見ているだけでは分からない、
裏で起こっている政府、海外ファンドを巻き込んだ壮絶な駆け引きが描かれています。
多少の脚色は入っているのでしょうが、いろいろな人間模様が興味深いとともに
経済についてちょっと詳しくなれてお得な一冊です。 ドラマとは別の面白さ! ハゲタカと呼ばれている会社からお給料をもらっています。。。
ドラマにハマったものの、原作には興味がなかったのですがこちらで書評を見て手にしました。
ドラマとは鷲津のキャラが違いますし、設定も違うのですが引き込まれるように読みました。ドラマでは印象の薄かった「金髪」も、とても魅力的な描写がされており楽しめました。
よくこの原作であのドラマの脚本が書けたな?と脚本家の手腕にも感心しつつ、原作が素晴らしいからこそ、創造できたドラマだと思えました。 「商いの基本」の教科書 主人公・鷲津のビジネス展開(読み、根回し)に脱帽です。
作中の彼の言葉を借りれば「これはアメリカンスタンダードなんて話じゃないですよ。船場の商いでも、これくらいのことはします。ただ、我々は、経済成長という幻想の中で、頭を使うことを忘れたために、商いの基本を失っただけです」(下巻64ページ)
小説としても大変おもしろく、秀作だと思います。
|
|
[ 単行本 ]
|
狂宴の果て
・江上 剛
【角川書店】
発売日: 2007-06
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 2,100 円(税込)
Amazonポイント: 21 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 257円〜
|
・江上 剛
|
カスタマー平均評価: 4.5
純文学の香り 『絆』と並び江上作品の中でも純文学の香り漂う作品。
月刊誌に連載されていた第一部「原罪」は昭和40年代。
経済小説界をリードする著者には珍しい青春小説の様相を呈しています
タク、ケン、マサ、ノブの幼馴染4人を襲う悲劇。
無邪気な少年達には残酷すぎるノブの死が4人の人生に大きな影響を与えます。
運命に引き寄せられるように東京で再会する3人。
学生運動、ヤクザがらみの借金、恋人との出会いと別れ。
たったひとりで生きるには無力すぎる若者達が傷つきながら寄り添い、
必死にもがく姿に胸が痛みます。
第二部「贖罪」は本作発刊にあわせての書き下ろし作。
大人になり、バラバラになった3人の再会。
巨額金融事件の被告となってしまうケンとマサ。
二度と出会うことがないと思っていたタクが愛した美奈との不思議な縁。
『腐蝕の王国』で魅せたカットバックを駆使し、
バブル絶頂期の中で自らを破壊するように転落してゆくケンの姿は見ていて辛くなるほど。
狂宴の果てに残されたものは何か?
書き上げるまで3年かかったと言われる大作は涙なしでは読めません。 前半:素晴らしい、後半:いつもの江上流 本書は前半の第一部「原罪」と後半の第二部「贖罪」とで構成され、昭和40年の兵庫県中部の山間、丹波の小畑村の夏から始まる。小学校6年生のタク、マサ、ケン、ノブの悪童4人組。スタートはまるで映画「Stand By Me」を見ている感じだ。昔懐かしい光景から話は引き込まれる。そして仲間は中学から高校、その後は進路が分かれ家出や大学進学。ケンは東大を失敗し、タクと共に早稲田の貧乏学生となった。ここは信介の馬鹿な生活の「青春の門」を思い出させる。学生運動、バイト、女と、それにタク、マサ、ノブは常にどこかで何かに絡み合っていく。ここまでは読み応えがあり面白い。江上氏も新境地を開いたと感激した。ところがそこから第二部に、平成三年秋になった。ここからある大きな金融事件に絡んでくるが、どうも馴染まない。興味半減、斜め読みになってしまった。 「狂宴の果て」を読んで ミステリアスな表紙を開くとプロローグは長閑な風景描写から始まる。
物語は昭和40年の夏、小学6年生が経験する事故、そして黒川記章が
設計したという高田馬場駅前のBIGBOXができる前の東京、幼馴染が
出会いそして時代に翻弄されて行く、陽炎の城を追い求めて奈落の底に
足を踏み外してしまう物語だが、幼年期、青年期、そして熟年になっても
変わらない故郷の仲間が織り成す読み応えのある小説だ。
|
|
[ 単行本 ]
|
迂回融資
・こずかた 治
【徳間書店】
発売日: 1998-11
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 254円〜
|
・こずかた 治
|
カスタマー平均評価: 0
|
|