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経済・社会小説

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幸福の不等式 暗愚なる覇者〈上巻〉―小説・巨大生保 (新潮文庫) プロジェクト・コード シルクロードの滑走路 消失―金融腐蝕列島・完結編[第1巻] 小説 経済産業省 小説「そごう」崩壊 黒の試走車 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20) 小説吉田学校〈第1部〉保守本流 (人物文庫) マネーロンダリング (幻冬舎文庫)
幸福の不等式 暗愚なる覇者〈上巻〉―小説・巨.. プロジェクト・コード シルクロードの滑走路 消失―金融腐蝕列島・完結編[第.. 小説 経済産業省 小説「そごう」崩壊 黒の試走車 (角川文庫―リバイ.. 小説吉田学校〈第1部〉保守本流.. マネーロンダリング (幻冬舎文..


幸福の不等式

[ 単行本 ]
幸福の不等式

・高任 和夫
【日本放送出版協会】
発売日: 2002-12
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 129円〜
幸福の不等式
高任 和夫
カスタマー平均評価:  3
会社人間が如何にして生きていくか
證券会社(モデルは山一證券)の崩壊の中で、そこに勤める主人公が、激動の中で家庭や女性関係も含めて如何に生きていくかが書かれた作品。

證券会社の崩壊に沿って物語は進んでは行くものの、その崩壊を事細かに書かれた物ではなく、あくまでも、その崩壊の過程で主人公が、如何に生きていくべきかを模索することに主眼が置かれているため、山一證券について知りたい人にとっては物足りない内容になっている。

しかし、証券会社が如何にして企業の公開にかかわっていくかなどの記述には興味を持てた上に、主人公の最後の決断には元気をもらえ、ストーリーの割には読みやすいという点は評価できる。


暗愚なる覇者〈上巻〉―小説・巨大生保 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
暗愚なる覇者〈上巻〉―小説・巨大生保 (新潮文庫)

・高杉 良
【新潮社】
発売日: 2009-03-28
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 129円〜
暗愚なる覇者〈上巻〉―小説・巨大生保 (新潮文庫)
高杉 良
カスタマー平均評価:  3
マンネリ感は否めない
金融腐食列島のモデルを三和銀行から日本生命にして登場人物の名前を変えただけって印象でなんか同じ小説読み返している感じ。 ・トップの権力争いの様子 ・主人公が正論吐いて営業の現場に飛ばされる ・営業の現場でいい成績をあげて本部に戻してもらえる ・同期に嫌なエリートが居る ・会社の子とやっちゃうんだけど「金曜日のデートが楽しみです。」ってデートって言葉はこのようには使わないだろう。 物語冒頭は主人公の吉原は同じくらいの歳なんだけど、こんな喋る方する金融関係者見た事無いぞ。ついでに言うと「○○は上着で部屋に出向いたが、□□はワイシャツのままだった」って感じの表現が多すぎる。 上巻は営業の現場で頑張るところまで。 ■読んで欲しい人 ・生保に勤める人(特に日生) ・生保で働きたい人(特に日系生保、中でも日生)
下巻も読みたくなりました
書店で「組織は頭(トップ)から腐ってゆく」という帯が目だっていた。「そうだよなぁ」と思ってすぐに上巻だけ購入。とても読みやすく、先の展開が気になったので、これから下巻に進むところ。 私利私欲が勝る人がトップに立つと、組織を恐怖政治に導いてしまう。そのような恐怖政治は、上の顔色をみて行動する人を大量生産したり組織員をしらけさせたりして、組織を徐々に壊していく。そのような崩壊の過程が生保企業を舞台にしてうまく描かれている。 適度な情事がちりばめられていて、退屈せすにテンポよく読み進められました。勤めている会社に「経営不在」と感じている方は、本書登場の企業に自社との共通点を見つけることができるのではないでしょうか。そのような発見をしながら読むと面白いと思います。
巨大企業の行く末
世界に誇る巨大生保。 優秀な社員が大勢いるが、トップ人事の影響で 少しずつ崩壊への道を進んでいく。 CMでよく目にする生保。 今はこんなんではないのかもしれないけど、 身近なようで以外に知らない世界を垣間見ることができる? 小説でありながらそんな楽しみ方もできるかも。
「腐蝕生保」改題
単行本は「腐蝕生保」のタイトルだった小説の文庫本版。 『小説巨大生保』とうたっているが権力闘争・出世争いなどが話の中心。モデル会社がみえみえで関係者情報も仕入れた上での執筆と思われるが、どこまで本当だか。こういう小説(ビジネス小説全般でなく権力争いがテーマのもの)は情報提供者側の視点に偏っている可能性もあるし。 ☆2つなのは、主人公が出世志向のつまんない奴で、いい子ぶってるけど結果的に現場を踏み台にするエリート君としか思えず、小説の魅力を大きく削いでいるから。 モデルとなった生保会社に特に興味がある人以外にはお勧めできない。
こんなのは一昔以上前の生保像
まあ、相変わらず架空契約作成だの、ノルマに潰されるだの、 色仕掛け女性管理職だの、作者はいつまでこんな幼稚な業界だ と思っているのだろうか? まあ、「面白おかしく」描写するのが小説家だろうが、 もっとビジネスの本道を描いて欲しいものだなぁ。

プロジェクト・コード

[ 単行本 ]
プロジェクト・コード

・岩崎 日出俊
【PHP研究所】
発売日: 2007-10-25
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 116円〜
プロジェクト・コード
岩崎 日出俊
カスタマー平均評価:  4.5
金融が素人の人のために
私は全くの素人なので、新聞を騒がせるファウンダーの仕事があまり良い物に思えませんでした。世襲制でトップから腐っていく企業と、その企業の価値を再生させるファウンダーの戦いが手に取るようにわかります。結局、オーナー企業が倒産すると、多くの従業員の方々も路頭に迷う訳で、彼らの仕事は社会を守るために必要な仕組みである事がわかりました。活躍する主人公がハンサムでガールフレンドも美人で、若者には将来の仕事として希望がわくのではないでしょうか。この本を読んで、新聞を読むと本当に書いてある意味が分かって、びっくりです。
業界の空気を感じるには良いかもしれないが・・・
ユルすぎる展開、中途半端で思わせぶりスチュワーデスとの出会い・・・ 投資銀行という世界を垣間見たければ別だが、同業者が読む本ではない。
プロジェクト・コード
各チャプターの長さが比較的短かったせいか、とても読みやすかったです。経済の知識があまりない学生の私でも、わからない経済用語・会社の状況が丁寧に描かれていてスラスラ読むことができました^^ また、「逆ヘッドハント」に関してプラスのイメージを持っていましたが、同じ会社の人が他社の人にヘッドハントをやらせるケースもあることを知り、驚きでした。
面白く読みやすい
今話題の投資銀行にはどういう人がいてどういう仕事内容なの?主人公を若者に設定した所が読者に読み易さと親近感を与えている。大企業の合併・吸収には必ず背後に投資銀行が活躍している。しかし内部の人間関係や時代、職場環境に人生を左右されている組織の一人だという事が良く分かる。主人公が若いだけに、その仕事、生活を楽しんで日々成長していく姿や、この業界で生き残っていく性格を描ききっているようにも見える。現場感覚のある著者ならではの作品であり、投資銀行に興味のある方に一読をおすすめしたい。
小説を超えた優れた国際資本市場入門書
私は同業者でもあることも手伝い、週末、同氏のブログを読むことを楽しみにしていた。国際資本市場という難解な領域を簡にして明な表現で説き起こす同氏の才覚には感嘆していた。今後、わが国が真の意味での先進的な資本主義国家を目指すのであれば、その特殊な世界を、われわれ国民が正確に理解することが大事である。だが、最後までワクワクドキドキしながら、読み通せる著作は殆ど日本に存在しなかったが、同氏は「小説」という手法を使い、その悩みを解決してくれた。本著作は、優れた小説であるとともに、最適な国際資本市場の入門書ともいえる。次の作品が今から楽しみである。

シルクロードの滑走路

[ 単行本 ]
シルクロードの滑走路

・黒木 亮
【文藝春秋】
発売日: 2005-06-10
参考価格: 1,780 円(税込)
販売価格: 1,780 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 118円〜
シルクロードの滑走路 ※一部大型商品を除く
黒木 亮
カスタマー平均評価:  3.5
地味だけどリアルです
おもしろかったです。大陸を舞台にした商社の商取引のプロセスが実務ベースで展開されて、その場に居合わせる人たちの息遣いが聴こえてくるようでした。 ダイナミックに国際金融舞台を描いた2作「アジアの隼」「トップレフト」では、マーケットの動向に合わせてスリリングにストーリーが展開されましたが、本作では、1つのプロジェクトを組成する際次々起こるトラブルに主人公が一つづつ対処していくという地道なもので、劇的な展開はありませんが、関係者との調整や後発国の商感覚のズレ、民族闘争を背景とする行動論理など、日本人の感覚では理解を超えた国との契約のプロセスに滲む苦労が見え隠れして、筆者が実務に携わり感じたことをリアルに描写していることが伝わってきます。 筆者の作品に共通することは、登場する国や民族の背景や考え方、行動論理などが随所に盛り込まれて、日本人が国際舞台に立ったときに遭遇する衝撃を大なり小なり描いて、作品の筋をリアルに見せるところです。 本作はキルギスタンという日本から遠くて近い国の風景や背景が描かれ、頭でその空間を旅しながら読むことができました。
期待はずれ
「トップレフト」「アジアの隼」がものすごく面白かったため、期待して読んだのだが、黒木氏の作品にしては期待はずれの内容で、最後の方は読み進めるのに苦労したくらい。航空機ファイナンスという分野があまりなじみのない分野であること、さらに中央アジアが舞台であることなど読み手側の知識不足に問題があったのかもしれないが、ストーリー自体も淡泊で、それほど主人公に入り込むことができなかった。もし、この作品が黒木氏の作品を読む最初の機会だとしたら、ぜひ「トップレフト」「アジアの隼」も読むべき。
経済小説として読むべきか中央アジア紀行として読むべきか・・・
 今回の黒木氏は航空機ファイナンスについてのキルギスを舞台に書かれています。今回は中央アジアの複雑な歴史背景についての描写が多く、経済小説としての評価は多少わかれるところかもしれません。とはいっても、航空機ファイナンスを中心とした多彩な商社金融の手口や交渉の仕方になるほどと思うところも多く、さすが筆者は都銀と証券会社と商社のファイナンスの実務を経験しただけあって切り口が現実的かつ豊富です。ただ、もう少し商社と他の金融機関の協業の場面やライバル企業との駆け引きがあればとは感じました。しかし、これはこれで万人受けしないかもしれませんが独特な出来になっていると思います。
商社はリスクを取ってなんぼ
 商社によるキルギス政府に対する航空機ファイナンスを中心とした金融小説。キルギスタン、トルコの民族問題や歴史にも多くのページが割かれており、著者の教養の広さを感じる。黒木亮さんの著作である「トップ・レフト」「アジアの隼」と同様に、本書から商社の強力なリスクテイカーとしての魅力や、様々な情報に長けている点など企業としての総合力の強さを改めて感じさせられた。また、キルギスの官僚の腐敗ぶりや共産主義が抜け切れていない思考回路は「アジアの隼」に登場するベトナムの官僚の場合と同じく、こういった相手とビジネスを行うのは大変な苦労を伴うと改めて思うと同時に、自分の思考回路は完全に資本主義的なんだと実感した。
 本書を金融小説として過大な期待をして読むとややがっかりするかもしれませんが、総合的には楽しく読むことができました。
やはりおもしろい
予約して届いたきり、出張のある昨日まで読めなかったが、これも面白い。東欧や中央アジアについては、欧州にいたときの伝聞情報しか持たないが、よく一致した。もともと黒木氏の本は、最初のトップレフトからして、日本人のほとんどの人には(用語や業界があまりに特異で、何をいっているかを)わからないものだと思う(評者も、商社ファイナンスについては、毎回、「そういうことがあるのか」と思わせられる)。たとえ今回の本がわかられないとか、あるいは売れ行きが以前より少なくても、驚くに値しないと思う。内容が下がったとか手を抜いているとかいうわけでは、ない。このまま、程度内容や方針を変更することなく、続けていただければと切望する。

消失―金融腐蝕列島・完結編[第1巻]

[ 単行本 ]
消失―金融腐蝕列島・完結編[第1巻]

・高杉 良
【ダイヤモンド社】
発売日: 2007-06-01
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 1,785 円(税込)
 Amazonポイント: 17 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 117円〜
消失―金融腐蝕列島・完結編[第1巻] ※一部大型商品を除く
高杉 良
カスタマー平均評価:  2.5
またこのネタを引きずるか・・・
 もう中身が明らかになって散々非難された内容をさも新事実を引っ張り出したかのようにいまさら主題にする著者の感覚に疑問?これを小説にしてなにを訴えたいのだろうか。  あと、内容の半分を前作に引き続き不倫ネタ。週刊誌並み。こんな中年親父の自己中な願望を具現化した女がいるわけないだろう?
かなりがっかり
がっかりした。高杉良の最近の小説はちょっとまずいかもしれない。著者が全盛期の頃の記憶に頼り、一時代前の銀行マンをモデルにしているのか、主人公を含め時代錯誤的な行動、発言が小説全体を覆っている。特に著者の男尊女卑的なものの考え方がプンプンと伝わってくるところがいやらしい。かつてのよい小説をたくさん知っているだけに、これ以上晩節を汚し、粗製濫造するのはやめてほしい。
文句なし、さすがの一言です
シリーズ最初からずっと読んでる方も多いと思いますが、今回も裏切らない ”高杉ワールド”満載です。 シリーズを最初に読んだのはもう随分前ですが、 日本の景気、特に金融機関がここまで元気になって いるのは想像できなかった。 個人的にはメガバンクに対して言いたいことも多いですが、 やはりこの世界で出世するには非情に徹しきれないと駄目 なんだなと再認識した。 個人的なメガバンクの知人友人も何人かいますが、 その人間自体は本当に善良でいい人ですが ”銀行”というものに対する忠誠心や我々のような 一般市民に対する感覚は正直違和感を覚えます。 まあ、こんな世界にいたら致し方ないですね。 続刊が早くも楽しみです。 キングオブ経済小説、ですね。

小説 経済産業省

[ 単行本 ]
小説 経済産業省

・大下 英治
【徳間書店】
発売日: 2006-09
参考価格: 1,890 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 148円〜
小説 経済産業省
大下 英治
カスタマー平均評価:  4
経済成長戦略の舞台裏
 二階前経済産業大臣を中心とした同省の幹部たちの活躍を紹介した,小説と言うよりレポート。わが国の経済参謀本部として機能してきた経済産業省(旧通産省)が,90年代以後,その存在意義を問われていたが,現在,経済成長戦略を企画・立案することで活路を見出そうとする姿が生き生きと描かれている。

小説「そごう」崩壊

[ 単行本 ]
小説「そごう」崩壊

・渡辺 一雄
【廣済堂出版】
発売日: 2000-12
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 105円〜
小説「そごう」崩壊
渡辺 一雄
カスタマー平均評価:  3
そごう崩壊の事実をベースにしたフィクション経済小説
 本書は百貨店「そごう」の倒産についてを事実をベースにフィクション小説としたもの。主人公であるそごう大阪本店婦人服部統括マネージャーを通して、そごうがなぜ倒産することとなったのかが書かれています。我々はニュースで大体のことは知っていましたが、ここでは当時ドル箱の売上のあった神戸店が震災により営業できなくなったことや、水島元社長の家族主義的経営など、知られざる面も多く書かれています。ニュースなどを見ている限りでは、水島元社長は悪人扱いですが、ここで書かれる社員の水島元社長に対しての発言では悪いことは誰も言っておらず、その真相は謎のままではありますが、多少のフィクションこそあるでしょうが、中々読ませる経済小説といえるでしょう。

黒の試走車 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)

[ 文庫 ]
黒の試走車 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)

・梶山 季之
【角川書店】
発売日: 1997-01
参考価格: 672 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 100円〜
黒の試走車 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)
梶山 季之
カスタマー平均評価:   0

小説吉田学校〈第1部〉保守本流 (人物文庫)

[ 文庫 ]
小説吉田学校〈第1部〉保守本流 (人物文庫)

・戸川 猪佐武
【学陽書房】
発売日: 2000-10
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 100円〜
小説吉田学校〈第1部〉保守本流 (人物文庫)
戸川 猪佐武
カスタマー平均評価:  4.5
戦後日本(正確には自民党)の政争史
政治評論家にして田中角栄氏の近くにいた戸川猪佐武氏の代表作。 この間でメインに扱っているのは第二次?第五次吉田内閣の期間。どっちかってー と、政策よりは集合離散、政局・政争について焦点があてられており、この傾向は のちの巻にいくほど強まる。 最初から長く連載するつもりがなかったのか、吉田内閣が終った後は、簡単に鳩 山、石橋、岸、池田内閣の成立についてさらっと記述し、最後の章で、大野伴睦氏 (記者時代の渡邉恒雄氏が側近同様として接した政治家)の死と池田三選を果たし た総裁選、直後に判明した池田の癌と辞意、続く佐藤内閣の成立を描いている。池 田政権内で大きな位置を占めていた河野一郎が、池田政権の成立当初干されていた 経緯は第二巻で描かれている。 ちなみに、最近注目が集まっている白洲次郎氏は、ここでは「黒須太郎」という名 前の吉田首相側近として、端役扱いで登場している。傲慢でイヤなヤツとして描か れており、彼の活躍の類は一切描かれていないので注意を。
吉田政権
丁度GHQの民生局が吉田茂首班の妨害工作をし山崎猛首班を工作する場面から始まる。それ以降の吉田の党人不信から自らの系列議員を政界進出させる経緯、佐藤栄作官房長官の起用などそれ以降の吉田退陣までの吉田とその側近たち、三木武吉をはじめとする反吉田派の攻防なども詳細に書かれていて分かりやすい。政治評論家として有名な戸川猪佐武氏であるがゆえに書ける一冊だと思う。
ぜひ読もう!!
ワンマン宰相と言われながらも、日本のためと一歩も引かなかった吉田茂。日本の今後を決定付けた様々な政策。そして、池田勇人、佐藤栄作・・・などの官僚登用による吉田学校。胸沸き躍るドラマがいきいきと描かれていて、とてもおもしろい!!

マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

[ 文庫 ]
マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

・橘 玲
【幻冬舎】
発売日: 2003-04
参考価格: 760 円(税込)
販売価格: 760 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 85円〜
マネーロンダリング (幻冬舎文庫)
橘 玲
カスタマー平均評価:  4.5
最高のエンターテイメント
これほど時間を忘れて読みふけられる作品は久々であった。 内容はおそらく著者の実体験を踏まえたものなのか、随所に実際的で詳しい説明がされていて、またそれはそれで新鮮な知識として役に立つ。 何より自分がこれほど容易に同化できるとは驚きで、最後まで楽しかった。 星5つとしたいところだが、途中で不自然に展開した箇所があり、しかも不自然ゆえに先読みできてしまった点が少々不満で、ひとつ減点としたが、それは人によって感想は違うだろう。 総合的に大変すばらしい作品であるとお薦めできる。
驚愕の金融小説
香港、日本、そしてカリブ海のタックスヘイブン国が舞台の金融小説。驚愕の金融小説。 超詳細な合法マネーロンダリングの方法に加え、人間の愛と欲望が描かれていて、読者を興奮から離させません。 556Pの長編小説だが、あっという間に読了してしまった。
面白い、申し分なし。
橘玲氏の本は数多く読んでいるが、本当に面白い。ビジネス書籍類でもこの小説でも気に入りました。うまいところを指摘する面など氏の本は投資の面でも参考になる。そのくせ知識をひけらかすようなイヤミの全くない氏の本はとうとうほとんど買ってしまった。氏はインテリジェントだがざっくばらんな人間性の良さも伝わってくる。マネーロンダリングは小説式だがまさにそう、そうすればいいのだと思わずにいられかった。小説として読んでも悪くない。退屈しなかった。氏の本は今後も楽しみにしようと思う。
とりあえず、橘玲は、小説を書くべきでない
小説なので、役立つ必要も、実際に存在する必要もないのですが、 マネーロンダリングの具体的な方法や、いろいろなテクニックを書いていて初めて、 橘玲のもともとのファンは、リアリティを感じて納得するのではないでしょうか。 そういうリアリティはないですので、氏のもともとの読者向きではないといえます。 ただ、一般の読者には、そんなこと長々と書いては興ざめなのでしょう。 一般の読者が読むと「マネーロンダリングという凄いものが世の中にあるんだなー」 と感心するでしょうが、 氏のファンが読むと、「突っ込みが甘い。もっと手口も含めてリアリティがたりない」 と思われるのではないでしょうか。
金融ビジネスの危うさ
小説という形ではあるが、そこには 筆者の金融の豊富な知識がちりばめられており、勉強にもなったし、面白かった。 金融ビジネスにはモノとカネのやりとりではない、一種不思議な商取引の 危うさ、難しさ、そして魅力があります。 近々始まるであろうCO2排出権ビジネスもそうですが、実態のないものの 取引に翻弄される人間のあさましさを感じました。 小説としてちょっと物足りなかったのは麗子の人物描写がタンパクで、 ただ美しいとしか書いてないのでうまくイメージできませんでした。

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 更新日 2009年7月11日(土)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク