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[ 文庫 ]
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赤いダイヤ〈上〉 (集英社文庫)
・梶山 季之
【集英社】
発売日: 1994-01
参考価格: 800 円(税込)
販売価格: 800 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 27円〜
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・梶山 季之
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カスタマー平均評価: 4.5
金・金・金・・・ 読んでいて笑ってしまうほど強欲な登場人物たち。
騙しあいに化かしあい、本当に面白い。
小豆相場を軸にした壮絶な金の奪い合い。
平気で裏切り、踏みにじる、したたか過ぎる登場人物を読むにつけ、自己啓発成功本に出てくる奇麗事じゃなく、これくらいじゃないと金持ちにはなれないのかなあと、軽く反省もさせられる。
時代もまったく感じさせない傑作ですね。 恐るべき小豆相場 時代設定は昭和30年代、日本経済が飛ぶ鳥を落とす勢いで発達していこうとする時代に、小豆相場に魅了される人間模様を描いている。 平成の経済小説にくらべ少し物足りなさを感じるが、今の経済ではけっして味わえないようなストーリーになっていて面白かった。 今までも、これからも 「思わず読みきってしまった。」というのが率直な感想です。商品先物は基本的に需給関係によって成り立っているため、無い品は高く、有る品は安いということになります。ところがそういった常識を覆す政治力、経済力が入り乱れて無いはずの国産小豆が暴落し、買い本尊の森玄一郎が善戦むなしく売り方の相場師にいっぱい食わされてしまうのである。読み所は新鋭の元大陸軍人の森氏と彼を取り巻く輸入ブローカーや商社の商品部長、新聞記者と対する米相場で財を成した松辰との熾烈な腕力相場のせめぎあいである。とにかく50年前の金に狂った者たちのエネルギーがひしひしと伝わってくる。 梶山小説の最高傑作 昭和36年、週刊誌のトップ屋を辞めて結核の療養中であった梶山季之が、ひょんなことからスポーツ紙に連載をはじめたこの小説は、赤いダイヤと呼ばれた小豆の相場を巡ってうごめく男女の物語だが、相場という当時およそ小説の舞台にはなりそうもないと思われた特異な世界を取り上げ、しかもその魔力に囚われた人々の欲望を描くという異質な展開で大成功をおさめた。 大衆の喜びそうな面白い小説を書くのは作家としての堕落だといった概念が強かった当時、トップ屋での経験をフルに生かしたこの物語は、かなりの物議をかもしたものの、正に、エンターテイメントを求める大衆にとっては待望の作品と評価されたと言って良い。 借金地獄に追い込まれた主人公木塚慶太は、海に身を投げたが、希代の相場師である档玄一郎に救われる。その森玄が買方として、又、大物相場師で取引所の理事長を務める松崎辰治が売り方の総帥として命をかけて取組んでいたのが小豆相場だ。木塚慶太も、そのあこがれの女性である井戸美子もこの魔物といわれた相場に引き込まれていく。 息をつかせぬ相場展開、騙し騙されの男女関係、詐欺師あり、人情ありとエンターテイメント要素に溢れている。 梶山季之の作家としてのデビュー作に近い作品だが、彼の最高傑作と評価する人も多いようだ。
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[ 文庫 ]
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濁流〈下〉―企業社会・悪の連鎖 (徳間文庫)
・高杉 良
【徳間書店】
発売日: 2008-10-03
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
( 通常6〜9日以内に発送 )
中古価格: 28円〜
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・高杉 良
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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メナムの濁流
・鬼島 紘一
【双葉社】
発売日: 2002-03
参考価格: 1,785 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 28円〜
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・鬼島 紘一
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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仕手相場 (ウィザードノベルズ)
・こずかた 治
【パンローリング】
発売日: 2005-02
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
Amazonポイント: 10 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 23円〜
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・こずかた 治
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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坊ちゃん物語
・森祐介
【ダイヤモンド社】
発売日: 2007-04-06
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
Amazonポイント: 12 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 23円〜
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・森祐介
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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疾駆する夢
・佐々木 譲
【小学館】
発売日: 2002-10
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)
Amazonポイント: 19 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 24円〜
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・佐々木 譲
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カスタマー平均評価: 3.5
日本経済の縮図を描いた物語 手先の器用な若者であった主人公の多門大作が、終戦後始めた自動車修理工場を、紆余屈折を経ながら巨大自動車メーカーへ成長させていく物語。混乱している終戦直後にアメリカ軍相手の商売で自らの成長を誓う様子や、朝鮮戦争で一回り大きくなっていく過程。また、成長の節目節目で幾度となく官僚とぶつかっていく様子は、まさに、日本経済の縮図そのものではないでしょうか。官僚に自由経済をゆがめれそうになる箇所や、バブル期に会社を銀行に支配される箇所などは非常にリアルでした。 それら途中の内容が充実していたため、最初に書かれていたアメリカへの本社移転後の新社長が誰かという興味が徐々に薄れていき、すっかり忘れていたところ、最後に思いもしなかった人物を登場させるところは驚きましたが、最初の部分を読み返すことで、その意味がよく理解できるとともに、折に触れてその名前(別の人物ではあるものの)を出していたところは作者のうまさを感じました。この最後の部分をよんで、最初を読み返すことができたという点については、最初に掲載された週刊誌の読者に比べて恵まれていると感じると同時に、週刊誌で一度この作品を読んだことのある読者も、再度読んでみることをお勧めします。 プロジェクトX的そのまんまの自動車史 フォードの組立工だった多門は戦後の焼け跡、横浜でバラックの自動車修理会社を興す。彼の自動車に捧げた人生を描いたサクセスストーリー、プロジェクトX的物語、そのまんまの自動車史。彼と彼を取り巻く仲間達の熱い物語。お決まりの面白さ、長さを感じさせなかった 疾駆する夢 著名な自動車メーカーの創業者をかけ合わせて造られたようなキャラクターの 主人公が、実際の自動車工業史のなかで生き生きと描かれている。 日本の自動車工業史の断面をおさらいするのに、良いテキストになると思う。 主人公の回想による歴史的な出来事が、もう少し深く描写されていたら、さらに良いものになったのではと残念に思う。 佐々木氏らしくない 粗雑さが目立つ 氏の作品は戦争ものをはじめとしてその表現の濃密さ・ダイナミックな展開が真骨頂だったはず。氏のもの全部読ませていただいている上で書きますが、前半に書き起こされているディテールが後半部分に引き継がれていない。前半の数々のインシデントがこの物語のどの部分を占めるのかという期待がことごとく裏切られている。後半部分は文章量が圧倒的に足りないと思います。倍ぐらい紙面がないと書ききれないはずと思うのは私だけでしょうか? 一気に読んだ。でも後半急ぎすぎ・・・ 戦後の日本自動車業界を舞台にした一人の男の物語。「愚か者の盟約」にも似た、実際の歴史を踏まえて、そこにストーリーを織り込んでいくスタイルで、情報量も十分、スピード感もあって一気に740ページ近くを読んでしまった。佐々木譲が好きな人にはお勧めです。ただ雑誌連載のせいか、後半もっと書き込んだら面白いのにというエピソードが軽く流されているのが残念。
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[ 単行本 ]
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高杉良経済小説全集 (15)
・高杉 良
【角川書店】
発売日: 1996-10
参考価格: 2,243 円(税込)
販売価格: 2,243 円(税込)
Amazonポイント: 22 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 23円〜
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・高杉 良
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カスタマー平均評価: 4
胸が熱くなる 東京オリンピックの誘致だけじゃなく、日本のスポーツ界にこれだけ 貢献した日系アメリカ人がいたなんて、知らなかった自分が恥ずかしくなる。。。 見返りも無く私財をなげうって、日本のために尽くしているフレッド和田さんの 話しは、たとえフィクションが入っていたとしても、感動ぉ〜 です。
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[ 文庫 ]
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敵対的買収 (徳間文庫)
・清水 一行
【徳間書店】
発売日: 2008-05-02
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
( 在庫あり。 )
中古価格: 22円〜
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・清水 一行
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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座礁 巨大銀行が震えた日
・江上 剛
【朝日新聞社】
発売日: 2005-06-16
参考価格: 1,680 円(税込)
販売価格: 1,680 円(税込)
Amazonポイント: 16 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 18円〜
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・江上 剛
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カスタマー平均評価: 5
この作品は正直言って面白い。 この作品は江上金融小説の中では優れている。江上氏の他の小説でよくある「あり得ない」、「そんな馬鹿な」がない。それもそのはず、江上剛氏が第一勧銀/広報部次長の時の、世間を揺るがした1997年「総会屋事件」そのもので、自分自身のことであるから筆致も力強く迫力がある。最初から最後まで話の流れは矛盾や不自然なことはない。企画、広報、総務、秘書、審査その他全ての描き方は違和感がない。登場する主人公、大洋産業銀行/広報部次長の渡瀬正彦は正に江上氏そのものだ。実際には北海道新聞の記者が嗅ぎ付けた一勧/六本木にあった問題融資であった。本書はフィクションとしているが、川神商事、住倉銀、共和相互銀、フィクサーの小野田、今太閤のの中田元首相の名が並び、それに大洋産業銀行となれば殆どノンフィクションだ。 座礁、巨大銀行が震えた日を読んで 大手銀行が買収防衛の支援や相談に応じる事業に本腰を入れ始めたと新聞に報じられていた、新しいビジネスに意欲的だなと思っていたら、今年の10月にまた大手都銀が合併との広告が新聞の一面を飾っていた。 「座礁、巨大銀行が震えた日」を読んでみて、銀行の合併には外部には見えない銀行マンの戦いがあり、一生懸命頑張っている銀行マンがいる半面古い体質を継承するトップ役員が蔓延っている様子が、元銀行マンである著者の江上剛氏が明確に書き上げている。 「座礁」を読むにあたって、各章のなかの一節一節にある日時場所と主な登場人物を確認しながら読み進むと、刻々と迫りくる東京地検の捜査に自分が行員の一人になったようにハラハラ、ドキドキしてくる、ハードボイルドな金融小説である。 エピローグには「渋沢栄一」の谷中にあるお墓参りのシーンがある、私が何年か前に何の気なしに入った王子駅、飛鳥山の「渋沢栄一記念館」に、もう一度行ってみたいと思った。
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[ 単行本 ]
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華南密約
・杉田 望
【徳間書店】
発売日: 1995-04
参考価格: 1,835 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 19円〜
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・杉田 望
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カスタマー平均評価: 0
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